今季もすでに多数節目の記録が生まれており、今後も続くだろう。ここでは、これまでの主な達成記録と今後可能性がある記録をまとめる。観戦する上で記録にも目を向けるきっかけにしてもらいたい。 すでに達成された記録の中で最も話題になったのは、ヤクルト・村上宗隆の最年少200本塁打だろう。本人は「通過点なのでもっと打てるように頑張りたい」と言葉を紡いでいた。
巨人・
坂本勇人の450二塁打は
立浪和義(現
中日監督)以来史上2人目の大記録で、立浪の史上最多(487)更新も射程圏だ。安打数では、史上最多3度のトリプルスリーを達成しているヤクルト・
山田哲人と
楽天・
鈴木大地が1500安打。鈴木は「これがゴールではないので、これからも変わらずにチームのために全力で」と話している。
投手では、中日・
涌井秀章が開幕直後に2000奪三振を達成すると、6月14日の
ロッテ戦(ZOZOマリン)では500試合登板にも到達した。

500登板・涌井秀章[中日]
記録達成選手のコメントに多く見られるのは「まだこれから先がある」ということ。節目の記録は確かにめでたいが、成績を残し続けることに集中する姿勢こそ記録達成の秘訣(ひけつ)なのかもしれない。
史上初の可能性
現時点で未達成も可能性が残されているものでは、
日本ハム・
宮西尚生があと7に迫っている400ホールドが前人未到の大記録だ。今季は一軍未登録も、ファームでは防御率1点台。今後、出番が回ってくれば達成が見える。
オリックス・
平野佳寿が残り1、ロッテ・
益田直也が23まで迫るNPB通算250セーブもこれまでわずか3選手しか達成していない大記録だ。
打撃では、
西武・
中村剛也が史上9人目の500本塁打まで残り22。2018年8月に12本塁打を放った大砲だけに一気の追い込みがあればあるいは。
ほかにも楽天・
岸孝之の2500投球回(残り13)、
阪神・
西勇輝の2000投球回(残り1)はほぼ当確。楽天・
田中将大の日米通算200勝(残り3)は状態によるところは大きいが、今季中とは言わずとも達成が待ち望まれる記録だ。巨人・坂本の300本塁打(残り8)や、ヤクルト・
青木宣親のNPB通算2000安打(残り55)なども達成の可能性がある。
また、今季はすでに26投手がプロ初勝利、16選手が初本塁打をマークしている。特徴的なのは各リーグで突出して初勝利の多い
DeNAとオリックス。ともにケガや不調による離脱者が多数出ている影響は大きいものの、新戦力の台頭と捉え浮上のきっかけにしたいところ。豊作と言われた大卒新人投手が5人初勝利を挙げていることも今季のアイコンと言えそうだ。
12球団初本塁打選手一覧 
※チーム内での達成日順
○は新人、中川颯は初本塁打も記録
12球団初勝利選手一覧 
※チーム内での達成日順
○は新人、中川颯は初本塁打も記録
今季達成された主な節目の記録 
※カッコ内の数字はNPB通算○人目