
6月29日の中日戦で入団以来、4年連続2ケタ本塁打を達成した牧[写真=松村真行]
これぞ四番の仕事だ。6月29日の中日戦(バンテリン)、四番・二塁でスタメン出場した
DeNA・
牧秀悟は初回、二死一塁で
大野雄大の初球、141キロ直球を鋭くコンタクト。9試合ぶりの先制2ランでチームを勢いに乗せると、1点リードの4回先頭でも初球のカットボールを左翼席へ運んだ。
ともに初球を仕留める見事な一発。「(自身の調子が)良くないので、ボールを見ずに打ちにいく」という積極性が功を奏した。さらに、この2発で今季10号に到達。球団では1959年から67年に
桑田武、2003年から11年に
村田修一が9年連続を放って以来となるプロ入りから4年連続2ケタ本塁打をマーク。チームは
東克樹の7回1失点の好投もあり、5対1で勝利。首位・
広島に3ゲーム差の2位に躍り出た。
記録に関して「本当に打てるに越したことはない。1年目からつながっているものなので良かったなと思います」と牧。6月には第一子が誕生。大切な存在が活力となっている。右太ももの裏の肉離れなどの影響で状態がいいとは言えなかったが、
三浦大輔監督も「今日の2本でだいぶ変わってくると思います」と四番の復調に期待する。本格的な夏の到来とともに、四番がチームをさらに上昇気流へ乗せていく。