7月19日の巨人戦[バンテリン]、気迫あふれるピッチングを披露した[写真=川口洋邦]
「脱帽です」と巨人・
阿部慎之助監督は白旗を上げるしかなかった。7月19日の巨人戦(バンテリン)に先発した
中日・
高橋宏斗。鋭い腕の振りから繰り出される直球とスプリットのコンビネーションは抜群。ストライクゾーンで勝負し、巨人打線もファーストストライクから積極的にバットを振ってきたが、8回4安打12奪三振無失点とねじ伏せて7勝目をマークした。
得点圏に走者を背負ったのは4回のみ。無死二塁と同点のピンチだったが三番の
エリエ・ヘルナンデスを143キロスプリット、四番・
岡本和真を155キロ直球で空振り三振。五番・
大城卓三も二ゴロで危なげなく無失点で切り抜けた。
6月28日の
DeNA戦(バンテリン)から続く連続無失点イニングは26、この試合終了時点で規定投球回まで残り2イニングだが防御率は驚異の0.52。
「先にマウンドを降りない、先制点を与えない。それができたことが一番です」。後半戦でも異次元のピッチングに期待だ。