全イ 7 - 0 全ウ(通算イ23勝30敗6分) 
MVPを獲得した橋本はナインから祝福された
地元で2安打4打点の橋本星哉(ヤクルト)がMVP
7月20日、ウインク球場(姫路市立姫路球場)で「プロ野球フレッシュオールスターゲーム2024」が行われた。兵庫では1977年の西宮開催以来47年ぶり、姫路では初開催だ。試合は全イースタンが7対0で快勝。MVPに選ばれたのは2安打4打点をマークした
橋本星哉(
ヤクルト)だった。
兵庫県出身の橋本は2023年、育成ドラフト1位で中央学院大からヤクルトに入団。今年5月24日に支配下昇格を果たした。捕手登録ながら快足を兼ね備え、イースタンでは7盗塁をマーク。外野手で出場することも多く、この日も五番・中堅でスタメン入りした。「バッティングで広角に打つ技術、柔らかい打撃は自分の武器」とアピールしていたが、その言葉どおりに4回無死一、三塁で
斉藤優汰(
広島)の内角直球を左中間に打ち返して中犠飛、8回一死満塁では
前田純(
ソフトバンク)の初球、真ん中低め直球をはじき返し、中堅フェンス直撃の3点適時二塁打。「地元ということでファンの皆さんにすごく力をもらいました」とMVP獲得に笑顔を見せた。
先制点は
石上泰輝(
DeNA)のバットから生まれた。3回二死で
川瀬堅斗(
オリックス)の内角直球をフルスイング。打球は右翼ポール際に飛び込む先制ソロとなった。「ちょっと詰まって入るかなと思ったけど、ギリギリ入って良かったです」。石上は一塁ベースを回ったところでガッツポーズを見せ感情を爆発させた。

3回にソロ本塁打を放った石上
さらに7回には先頭の
進藤勇也(
日本ハム)が
椎葉剛(
阪神)の真ん中直球をジャストミート。鋭い打球は左翼席へ一直線に飛び込んだ。「打席内容が良かったのでしっかり分析して後半戦につなげたい」と手ごたえ十分だった。優秀選手賞は本塁打を放った石上と進藤の2人が獲得した。

7回に進藤も左翼席にたたき込んだ
イースタン打線は10安打を放ち、7得点と打線が爆発。投手陣も9人の継投で全ウエスタン打線をゼロに封じたが、光ったのは先発の
坂井陽翔だ。兵庫県出身で今年、ドラフト2位で滝川二高から
楽天に入団した右腕は「高校のときから(ウインク球場で)投げていたので、気持ちよく投げました」と7球すべて直球を選択。佐藤啓介(広島)を中飛、
辻本倫太郎(
中日)を一飛に打ち取ると最後は
笹川吉康(ソフトバンク)を高めの146キロ直球で空振り三振に仕留めた。

全イ先発の坂井は全球直球勝負
今季中にも一軍舞台が期待される次世代のヒーローの躍動を、1万1080人の観衆は目に焼き付けた。
表彰選手 MVP 橋本星哉(S)
優秀選手 石上泰輝(De)
進藤勇也(F)
■2024年7月20日(土)/ウインク球場
■試合時間2時間24分
■入場者数1万1080人
[全ウ/バッテリー]
前田悠伍(H)、土生翔太(D)、●川瀬堅斗(B)、斉藤優汰(C)、杉田健(C)、早川太貴(V)、椎葉剛(T)、前田純(H)-
堀柊那(B)、
高木翔斗(C)、
中川勇斗(T)
[全イ/バッテリー]坂井陽翔(E)、
吉野光樹(De)、〇
森下瑠大(De)、
田中晴也(M)、
上田大河(L)、上村知輝(O)、
松本健吾(S)、
京本眞(G)、
松浦慶斗(F)-
安田悠馬(E)、進藤勇也(F)
[本塁打]石上(De)3回ソロ=川瀬(B)、進藤(F)7回ソロ=椎葉(T)
写真=湯浅芳昭