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ペナントレース EXPRESS 2024【セ・リーグ】

阪神・近本光司が歴代トップのプロ6年目以内で通算927安打 “ミスター超え”の安打「こうやって記録に挑戦できていることが素直にうれしい」

 

外角低めのスライダーを鮮やかに中前に運んで長嶋超えの安打を記録した[写真=兼村竜介]


“ミスター超え”を果たした! 9月21日のDeNA戦(横浜)、一番・中堅でスタメン出場した阪神近本光司が3回、濱口遥大のスライダーをとらえた当たりは中前にはずんだ。これで近本はプロ6年目以内の通算安打を927とし、歴代1位で並んでいた長嶋茂雄を抜き、単独トップとなった。ちなみに3位は青木宣親(ヤクルト)の905安打、4位は赤星憲広(阪神)の891安打、5位は長野久義(巨人)の876安打。錚々たる面々を抑えて、近本が球界の頂点に立った。

 新人時代の2019年から159、139、178、154、143と安打を積み重ねた。3年目までの476安打、4年目までの630安打、5年目までの773安打も歴代トップ。今年は記録樹立まで154安打を放っているが、これはセ・リーグ1位の数字。21年以来、2度目の最多安打のタイトル獲得も視野に入る。

 前日の同カードで長嶋に並んだ際、「偉大な先輩の記録に並べたことも光栄。こうやって挑戦できていることが素直にうれしいです」と語っていた近本。誰よりも打撃を深く思考する求道者でもある。と同時に、チームの勝利が最優先であることを忘れない。10月、日本一に挑む戦いに身を置く可能性は高い。そこで、どれだけの安打を放っていくか楽しみだ。
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