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パドレス・ダルビッシュ有 ポストシーズン日本人投手通算最多タイ5勝目を挙げるも……「これでオフシーズン入るのはちょっと実感がない。まだもっと良くなる可能性はある」

 

 2年ぶり6度目のポストシーズンに臨み5試合中2試合に先発。エースの存在感を示したパドレスのダルビッシュ有。ドジャースとの地区シリーズで2試合13回2/3で被安打6、3失点の好投。多くのリスペクトを受ける投球内容で称賛を浴びた。だが、勝負の世界は結果がすべて。打倒・ドジャースは果たせず、2024年シーズンを終えた。
文=樋口浩一 写真=Getty Images

打者を抑え雄たけびを上げるダルビッシュ。試合前は冷静に研究し、マウンドでも冷静だが、時に熱く打者を圧倒した


パドレスのダルビッシュ散る 好投もわずか計3失点で終戦へ


 今年のポストシーズン初登板は敵地ドジャー・スタジアムでの地区シリーズ第2戦だった。第1戦では先発したシースが2回に大谷翔平に同点3ランを喫するなど5対7で敗れた。ダルビッシュ有は負けられない第2戦に先発マウンドに立った。

 初回に1点のリードをもらった。その裏、大谷を2ボール2ストライクから外角低めのスライダーで空振り三振に仕留めた。続くベッツは左翼へ大飛球。フェンスを越えたが左翼手のプロファーが体を伸ばして好捕も、プロファーが観客を煽(あお)ったことで、後に摩擦を生むことになった。

 3対0で迎えた2回。連打と四球で無死満塁となったが・・・

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