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NPB AWARDS 2024 ベースボール・マガジン社選定『ビッグホープ賞』

<『ビッグホープ賞』受賞者インタビュー>阪神・茨木秀俊 概念にとらわれず「来年こそはしっかりと一軍で先発として活躍することだけ考えて、やっていきたい」

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西のビッグホープ賞を獲得した阪神茨木秀俊を紹介する。高卒2年目の右腕。キレのある真っすぐとコントロールで勝負をする。今季二軍で先発ローテーションに入り22試合に登板、7勝4敗、完投1。順調にステップを踏みながら成長を続ける。来季こそは一軍で輝きを見せるつもりだ。
取材・構成=椎屋博幸 写真=高原由佳、BBM

西勇にアドバイスをもらってからは、気持ちの面で楽になり、完投勝利も記録。来年は一軍でチームの勝利に貢献する


焦りがプレッシャーに


 岡田彰布監督に注目されていた同期入団、同級生で同郷の門別啓人投手が今季一軍春季キャンプへ。そこに茨木秀俊も同様に抜てきされた。だが焦りを感じ、結果を残せず二軍で開幕を迎えた。しかし、シーズン中は先発ローテーションを守り7勝を挙げた。制球に苦しみながら、一軍キャンプでお世話になった先輩に助言をもらい、覚醒の兆しを見せ始めている、まさに来季のホープ的存在なのだ。

──最初にこの賞を受賞すると聞いたときの感想を教えてください。

茨木 実は……「ホープ」という言葉にピンとこなかったんです。もう一度、意味を調べて「期待」という意味があると再認識して、ありがたいな、感じました。

──今季の春季キャンプでは、岡田彰布前監督により一軍に抜てきされました。

茨木 春季キャンプでは付いていくことが精いっぱいで、アピールしないといけないという気持ちが空回りをしてしまいました。

──このままでは厳しいという思いが出てきた。

茨木 もともと自信はなかったのですが、アピールをしなければいけない立場で、1日1日が大事なことを分かっていて、それで焦りで追い込まれていったという感じです。最初のブルペンで思うようなピッチングができなかったので、余計に焦る気持ちが出てしまいました。

──一軍キャンプの実戦で投げていても、これは自分の投球ではないな、と感じていた。

茨木 まさにそんな感じでした。そして・・・

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