週刊ベースボールONLINE

2024FA最前線

九里亜蓮、石川柊太、茂木栄五郎 3選手の新天地挑戦が決定! FA戦士がチームにもたらすプラス効果

  0

今オフは国内FA権を7選手、海外FA権を2選手が行使した。12月15日現在、計9選手のFA戦士の中から3選手の新天地移籍が決定。九里亜蓮広島からオリックス石川柊太ソフトバンクからロッテ茂木栄五郎楽天からヤクルトへ。大きな期待を受けて古巣を飛び出すが、それぞれの選手がチームにもたらすプラス効果を探っていく。
写真=BBM

九里亜蓮 2つの意味で図る“先発強化”で電撃加入


長い回を投げられるのが魅力。新天地で200投球回を狙う


“安定と経験”は大きな力になる。「もっと野球がうまくなりたいし、もっとレベルアップしたい気持ちを常に持っている」と話し、11月12日に広島から海外FA権を行使した九里亜蓮だが、年内ではMLBの移籍市場の動きが鈍く、国内移籍へ方針転換。メジャー挑戦を断念して12月12日にオリックスへの入団が決まった。翌13日にマツダ広島で会見を開き「(メジャーへの)思いがあった中で、いろいろ考えましたし、すごく悩んだ。一から環境を変えてパ・リーグの野球に挑戦したい。パワーピッチャーが多い中で自分がどうなるか」と決意を口に。そんな右腕をオリックスが求めたのは、補強点と合致していたからにほかならない。

 最速150キロの球威に加え、フォーク、スライダーなど6球種の変化球を巧みに投げ分け、21年には13勝を挙げて最多勝のタイトルを獲得。投球能力はもちろんのこと、広島入団から今季までの11年間で長期離脱はなく、17年から8年連続で投球回100イニング超と、シーズンを通して投げ抜くタフネスさを求めたのは、今季5位低迷の一因からも分かることだ。宮城大弥山下舜平大東晃平ら、先発ローテの軸が故障や不振で離脱し、規定投球回到達者はゼロ。田嶋大樹曽谷龍平の両左腕らを含め、先発投手のコマはそろうものの、決して選手層が厚いとは言えないだけに、タフネスさと安定感が光る右腕は、補強点と合致していた。

 経験もチームへの好影響を与える。宮城は来季24歳、山下は23歳と、先発陣は20代が中心。投球術に加え、シーズンを戦い抜く調整法を含めた経験は・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

この記事はいかがでしたか?

HOT TOPICS

HOT TOPICS

球界の気になる動きを週刊ベースボール編集部がピックアップ。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング