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DeNA・三森大貴が入団会見 期待を受ける3つの役割

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DeNAソフトバンクから獲得した三森[右]。萩原チーム統括本部長[左]からも大きな期待が感じられる入団会見となった[写真=大賀章好]


 念願かなっての獲得だった。1月10日に横浜市内の球団事務所で三森大貴の入団会見が行われた。濱口遥大との交換トレードでソフトバンクから入団した内外野を守れる俊足強打のユーティリティーは2022年から2年連続100試合以上出場の実績を持つ。背番号は濱口が着けていた「26」に決まり「ソフトバンクでは『13』を着けていたので、2倍くらい頑張っていけるように。キャリアハイの成績を残したい」と9年目のシーズンに向け力強く語った。

 トレードを言い渡された際には、「びっくりもしましたけど、また違ったチームで自分の持ち味だったり、結果を積み重ねられるようにとプラスに捉えて」横浜にやってきた25歳。本職の二塁には不動の主軸・牧秀悟がいるが、「(ポジションに)そこまでこだわり自体はない。出場できるところでしっかり自分の持ち味を出して、結果的にどこで出られるか」と固執することなく貢献度を念頭に置いている。

 同席した萩原龍大チーム統括本部長は獲得の意図について「内野手をもう1枚置きたいという思いがありました。ただ、今年だけではなく、数年前からチャンスがあるなら」と以前から継続調査を行っていたことを明かし、高い期待を感じさせた。

 その上で求めるのは複数ポジションをこなせる万能性だ。「最低限そこは絶対に(貢献してくれることに)期待している」と話す。一方で、「今いるレギュラーも十分脅かされると思っている。選手層を厚くし、誰がどのポジションであろうと一番戦力の高い状態で戦っていく。牧をも脅かしてもらいたい」とチームを活性化させることも求めている。

 そして、「ホークスという強くて当たり前、日本一を獲って当たり前と言われるようなマインドセットは、われわれとしても見習うべきところ」と強豪チームで育ち戦ってきた経験を取り込みたい狙いもある。

 大きな期待を寄せられながらも、三森自身は「まずは今までやってきたことに自信を持ちながら」と自然体で臨むつもりだ。周りの環境も後押しする。チームには青森山田高時代の同級生・堀岡隼人に加え、同校の先輩・京田陽太がいる。すでに京田からは「すぐになじめると思うよ」との言葉を掛けられていた。ソフトバンク時代の先輩・森唯斗が昨年から在籍していることも大きいだろう。

 年末年始は引っ越しなど身の回りの整理に追われていたが、ここからは春季キャンプ、シーズンに向け急ピッチで調整を進める。「新人でプロ野球に入ってきたような緊張感と不安のどちらもある」と話す万能型選手が、チーム27年ぶりのリーグ制覇に向け重要なピースとなっていきそうだ。

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