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身長175cmと小柄ながら、昨季までにメジャー11年で通算271本塁打を放っている[写真=Getty Images]
スーパースターが打撃披露
初めての日本を堪能した。ドジャースの
ムーキー・ベッツがイベントで来日。1月22日、東京都内の大田区立松仙小にサプライズで登場した。メジャーを代表するスーパースターが目の前に現れ、子どもたちは驚きを隠せずにいた。
突然の訪問は、MLB機構が世界各国で行っている野球未経験者へ向けての野球教室「PLAYBALL」のゲストとしてやって来た。約60人の小学3~4年生は、野球の基本的な動きを体験。バッティングではベッツ自ら子どもたちに直接バットの持ち方や構え方の指導をし、ときにはトスをするなど精力的に親睦を深めた。子どもたちがヒット性の当たりを打つと、ベッツは満面の笑みで「NICE!」と声を掛け、一緒に喜びを分かち合った。
指導が終わると、今度はお手本となるバッティングを披露した。打つ前にホームラン予告をするファンサービスで沸かせた次の瞬間、豪快なスイングで鋭い当たりを放った。校内に打球音が響き渡り、ボールは守っている子どもたちの遥か上を越えていった。子どもたちはメジャー通算271本塁打の打球を目の当たりにし、大きな歓声ともにその行方を追った。
野球教室終了後、ベッツは小柄ながら活躍できる秘訣(ひけつ)を問われ、「男性や女性、小さいとか大きいとかは関係ない。自分を信じてポジティブな気持ちでいれば、うまくいく」とエールを送り、約60人との短くて濃い1時間を締めた。イベント終了後、「子どもたちとの時間は本当に楽しかった。普段アメリカでこんなに近くで触れ合う機会はあまりないので、貴重な時間になった。彼らが野球を楽しんでくれたら、そして何かポジティブな気持ちになってくれていたらうれしい」と笑顔で話した。
夕方からは東京都内で行われた「握手&ツーショット撮影会」に参加し、抽選制の有料イベントで選ばれし約150人のファンと交流。参加者はベッツのユニフォーム、オリジナルグッズを身に付けるなどして、夢のような場を楽しんだ。イベントの最後には子どもたち限定の交流会が行われ、ここでもベッツは終始笑顔で限られた時間を過ごした。
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夕方からのイベントで子どもたちとカード開封を楽しんだベッツ[写真=BBM]
3月18、19日に東京ドームでのカブスとの開幕戦、東京シリーズで再来日予定。午前中に訪れた小学校では「ホームラン1本、2戦2勝する!」と宣言。有言実行でこの日に会ったファンを驚かせる。