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巨人のR.マルティネスが入団会見 クローザー争いが勃発!?

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中日時代と同じ背番号92を背負うことになったマルティネス


 強固なブルペンは、さらに盤石なものになるだろう。だが果たして、最終回のマウンドへ上がことになるのは誰なのか――。

 中日から巨人へ加入したライデル・マルティネスが1月26日に都内で入団会見に臨み、開口一番、「幸せな気持ちでいっぱい」と笑顔を見せた。同席した吉村禎章編成本部長から「日本を代表するNo.1のクローザー」と称された背番号92は、「8年間、日本でプレーして、優勝ができるチームに行ってみたい思いがあった」と入団の決め手を明かし、4年総額50億円以上と言われる大型契約については、「お金じゃない。プレーオフに出られる、優勝争いができるというのが一番」と繰り返した。

 昨季は43セーブで2度目のセーブ王に輝き、通算166セーブを誇る右腕だが、阿部慎之助監督とはまだコンタクトを取っていないことを明かした上で、「中継ぎでもクローザーと変わらずベストを尽くす。与えられたポジションで役割をまっとうしたい」と口にした。それでも残り34セーブに迫る通算200セーブについては、「数字にはこだわらないがチャンスがあれば到達したい」と意欲を示す。

 チームにはすでに絶対的守護神として腕を振る大勢がいる。指揮官は獲得決定直後に「8回・大勢、9回・マルティネス」の構想を明かしていたものの、大勢自身は「あきらめない」と闘志を燃やし、杉内俊哉投手チーフコーチも1月17日のスタッフ会議後に、「大勢も9回を投げたいと思う。最終的には監督の考え。もう一度、相談する」と守護神争いが決着していないことを示唆している。

 マルティネスvs大勢――。春季キャンプにおける大きな見どころになるが、どのような形で開幕を迎えることになっても、他球団に脅威を与えるブルペン陣、「勝利の方程式」が構築されることだけは間違いない。

PROFILE
RAIDEL MARTINEZ/ライデル・マルティネス●1996年10月11日生まれ。右投左打。193cm93kg。エイデデ・ピナル・デル・リオ高-キューバ/ピナル・デル・リオ-中日17育、18途-巨人25=8年。
【通算成績】303試合、14勝18敗166S42H、353奪三振、防御率1.71。

写真=桜井ひとし

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