春はセンバツから――。第97回選抜高校野球大会の選考委員会が1月24日、大阪市内で行われ、出場32校(一般選考枠30校、21世紀枠2校)が決まった。組み合わせ抽選会は3月7日に行われ、大会は18日から13日間(準々決勝翌日、準決勝翌日の休養日を含む、雨天順延)、阪神甲子園球場で熱戦が展開される。 ※学年表記は2025年4月1日以降の新学年 
1月24日の午前8時30分、21世紀枠推薦理由説明会から始まり、選考委員会総会、21世紀枠特別選考委員会、地区別小委員会を経て、15時30分から選考委員会総会で出場32校が発表された[写真=宮原和也]
【大会展望】V候補の一番手は?
高校生は一冬で急成長する、と言われる。出場校決定からセンバツ開幕まで約2カ月あり、優勝校を予想するのは難しい。ただ、秋実績で見ても横浜高の優位は揺るがないだろう。昨年11月の明治神宮大会では、平成の怪物・
松坂大輔(元
西武ほか)を擁した1997年以来の「秋日本一」を達成。松坂の世代は春のセンバツ、夏の選手権、秋の国体も制し4冠、公式戦無敗の44連勝を遂げた。現チームは「先輩越え」を目指している。
2020年4月から母校を指揮する村田浩明監督は「目の前の一戦一戦」と慎重だが「1強」を目標に掲げており、06年以来の優勝を虎視眈々と狙っている。旧チームからテコ入れをしてきた。昨春の神奈川県大会準決勝敗退後、不動の一番・中堅だった当時2年生の
阿部葉太を主将に抜てき。当初から学年リーダーであり「勝利への意欲」を買ったのだ。同夏は神奈川大会決勝敗退も、悔しさを糧に、阿部葉ら経験者が残った秋の新チームは快進撃を続けた。
投手は146キロ左腕エース・
奥村頼人(3年)に、昨夏から「スーパー1年生」と脚光を浴びた150キロ右腕・織田翔希(2年)の両輪は盤石である。野手も二遊間を組む奥村凌大(3年)、池田聖摩(2年)が鉄壁で、為永皓(3年)、小野舜友(2年)と勝負強い打者がそろっており、攻守にスキがない。
横浜高の対抗馬は・・・
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