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ペナントレース熱戦FOCUS 2025

西武・渡部聖弥が無念の離脱も……好打を発揮したルーキー

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開幕からスタメン出場を続けた西武ドラフト2位ルーキーの渡部聖弥。右足首捻挫で無念の登録抹消となったが、高打率をマークしていた好打は新人離れしたものだった。再び一軍で躍動する日が待ち遠しい。
写真=桜井ひとし


 記録が途絶えても気にしない。気持ちは自然と切り替わった。開幕戦から6試合連続安打を放って球団の新人記録に並んでいた西武の渡部聖弥。4月6日のソフトバンク戦(みずほPayPay)は無安打に終わり記録更新はならなかったが、「連続安打より1年としてどれだけの結果が出るか」と意に介さない。8日のロッテ戦(ベルーナ)から再び快音が響く。同日に今季2度目の3安打猛打賞を達成すると、翌日の県営大宮での同カードでも2安打。打率は.457となり、リーグトップに立った。

 開幕から五番・左翼で出場を続けていた。クリーンアップを任され、広角に打球を飛ばす打撃スタイルで存在感を発揮。選球眼も良く、バットコントロールに長けているのが強みだ。

 スマートな頭脳も併せ持つ。大学時代から「ボールの待ち方」をさまざまな選手に聞き、参考にしてきた。例えば広陵高の先輩・佐野恵太(DeNA)からは「球速帯で待つ」という答えが返ってきたという。バリエーションが多ければ、状況に応じ使い分けて打席で対応できる。

「1年目はびっくりすることがあると思うけれど、場数を踏んで経験を積むことで自信に変わっていくと思います」

 初めて三番でスタメン出場した12日の日本ハム戦(エスコンF)でも2安打。だが、3回の走塁中に右足首を痛め、5回の打席では代打を送られた。右足首捻挫で全治1~2週間と診断され、翌日出場選手登録を抹消に。チームにとっても痛い離脱となったが焦らない。一軍復帰した際に再び好打でチームに貢献していくだけだ。

PROFILE
わたなべ・せいや●2002年8月31日生まれ。177cm88kg。広島県出身。[甲]広陵高-大商大-西武25[2]=1年。

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