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【侍JAPAN NEWS】連覇へ向けて侍ジャパンの準備が加速 WBCの前哨戦として日韓戦が実現

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会見に出席した井端監督[左]と韓国代表の柳志炫監督[写真=菅井真凜]


 大切な試金石となることは間違いない。4月17日に都内のホテルで、11月15、16日に「侍ジャパンシリーズ2025」韓国戦に向けた会見が行われ、同6日から12日まで宮崎市内で強化合宿を行うことも発表された。

 井端弘和監督が冒頭に「来年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)を見据えた非常に大事な2試合になる」と語ったとおり、大会連覇を狙うWBC2026において韓国とは1次ラウンドのプールCで同組となっており、対戦することが決まっている。本番を意識したメンバー選考になることは確かで、国内組にとっては重要なアピールの場、首脳陣にとっては「中継ぎ左腕」「長打力」という継続課題を抱える中、25年シーズンの成長と活躍を勘案しながら大事な見極めの場となる。

 試合はWBC2026の大会規定に則って行われ、規定が発表されていなければ前回大会をベースに両国が協議して試合規定が定められる。いずれにしても導入が決定的なピッチクロックをはじめ、大会ルールを経験できる貴重な場にもなる。

 奇しくも会見が行われた日の朝、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が大谷翔平をはじめとするMLB選手のWBC出場をサポートする旨の発言をしたと報じられた。そのほかにもヤンキースのアーロン・ジャッジがアメリカ代表の主将として出場することが決定、大谷の同僚であるムーキー・ベッツも出場に意欲を示すなど、MLBのトップ選手たちが続々とWBC参戦の意向を表明している。井端監督は「朝から非常にありがたい話だと思った」と切り出すと、「世界各国がスーパースターをそろえてくると想定している。日本も負けないような選手選考をしていきたい」と力を込めた。

 大谷についても「当然、入ってきてほしい選手。ケガなくシーズンを終えて、来年のWBCに来てほしい」と大きな期待を口にするとともに、「2月に会って本人とも話した。シーズン中はお邪魔しない、終わってから」と、シーズン終了後に最終的な出場の意向を確認する方針であることを明かしている。

 永遠のライバルである韓国とは、強化試合としては初対戦となる。本番に向けて“スイッチ”を入れる意味でも、またとない相手だ。「韓国もレベルアップしている。MLB以外の選手がどれだけ成長しているか見ることができる良い機会でもある。強化試合とはいえ勝ちにこだわっていきたい」と井端監督も静かに闘志を燃やしている。WBC連覇へ向けて、ここから準備が加速していく。

RAXUS 侍ジャパンシリーズ 2025
韓国戦 @東京ドーム
 11月15日 日本×韓国
 11月16日 日本×韓国

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