MLBで一時話題となり、日本球界でも使用可能と確認された「魚雷(トルピード)バット」。実際に各球団の選手たちが練習や実戦でその効果を試しており、球界の関心事の一つとなっている。特殊形状の“新兵器”は今後、日本のプロ・アマ球界でも選択肢として定着していくのだろうか。 写真=桜井ひとし、橋田ダワー、BBM 
公認野球規則では、バットについて「もっとも太い部分の直径が2.61インチ[6.6センチ]以下である」必要があると定めている
規則の範囲内と確認
MLBの2025年現地開幕シリーズとなったヤンキース対ブリュワーズの3連戦(ヤンキー・スタジアム)で、ヤンキース打線が計15本塁打と大爆発。その際、コディ・ベリンジャー、ジャズ・チザム・ジュニア、ポール・ゴールドシュミット、アンソニー・ボルピー、
オースティン・ウェルズが魚雷(トルピード)バットを使用し5人で計9本塁打を放ったことで注目が集まった。
魚雷バットは、標準的なバットと比べて先端部が細く芯の部分が太い形状。芯の部分が太いことでボールをとらえやすくなる、またはグリップ側に重量を持ってくることで芯を広げスイングスピード向上も見込めるなどの効果があるとされる。元マサチューセッツ工科大の物理学者で、昨季までヤンキースのアナリストを務めたアーロン・リーンハート氏(現マーリンズフィールドコーディネーター)が開発した。
MLBを席巻する特殊形状バットの登場で、関心が向くのは・・・
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