第74回全日本大学野球選手権大会は6月9日に神宮、東京ドームで開幕。全国27連盟から勝ち上がった27校が出場。注目校を取り上げる。 写真=梅原沙織 
聖カタリナ大は2018年に創部し、21年に四国地区大学野球連盟一部に昇格。創部8年目で初出場を決めた
記憶にないVの瞬間
高橋圭祐(3年・西条高)が投げた外角へのストレートが、最後の打者を空振り三振に仕留めた。両手を高々と空に掲げた後、捕手・福岡渉(4年・伊予高)と抱擁を交わす。一塁ベンチからチームメートが一斉に、高橋めがけて飛び出してくる。
マウンドにできた大きな歓喜の輪から抜け出し、高橋が地面に両膝と右肘を着いてうずくまった。あの瞬間、どうしてそんな行動を取ったのか? 自分でもあまりよく覚えていないという。
「自分でも後から見てびっくりしたんですけど、親にも言われて。もうすべて報われて、なんか一気に肩の荷が下りたというか……」
四国地区大学リーグ一部の優勝争いは、9勝で最終戦を終えた高知工科大と、同じく9勝で最終戦に臨む聖カタリナ大、2校の争いとなった。
第2週に行われた高知大対聖カタリナ大戦(4月12日、高知市)で、1回戦に聖カタリナ大が先勝している。だが、天候不良のため、2回戦以降が延期となっていた。
5月10日。聖カタリナ大の連勝で決着がつかなかった場合、ダブルヘッダーが予定されていた。舞台は、松山・マドンナスタジアムである。
最後に決めた15試合目
聖カタリナ大の歴史はまだ浅い。2018年に創部され、今年で8年目。創部当時から投手コーチを務めていた森浩昭が23年より監督代行、24年から正式に監督として就任した。リーグ最終節を前に「2連敗さえしなければ、結果はついてくる」と選手たちを鼓舞している。勝てば創部以来初、一部に昇格した21年春から数えて、9シーズン目で初の栄冠となる。
勝負をかけた2回戦の先発に指名されたのは・・・
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