第96回都市対抗野球大会は7月19日に組み合わせ抽選会が行われた。出場32チーム。最後の代表チームが決まったのは西関東地区だ。昨年の覇者・三菱重工Eastは推薦出場のため、予選免除。出場2枠をめぐり、壮絶な戦いが繰り広げられた。 取材・文=佐々木亨 写真=大賀章好 
日産自動車との第2代表決定戦で勝利。最後は8回途中から三番手で救援した神野竜速[神奈川大]が締めた。バッテリーを組んだ主将・中村[右]は貴重な適時打を放った
2年ぶり45回目の本大会出場を決めた東芝もまた、今夏の西関東予選では名門チームの意地を見せた。日産自動車との第2代表決定戦では、初回に先取点を許すが、3回表に
長沢吉貴(日大)のソロアーチなどで2得点。6回表には主将・中村浩人(法大)が先発起用に応える適時二塁打を放つなど3得点。8回表には、同じくスタメン起用に燃える田中達朗(日大)の左前打を起点に追加点を挙げ、試合を優位に運んだ。投げては、第1代表トーナメント準決勝で日産自動車相手に満塁弾を浴びていた笹森公輔(上武大)が、7回2失点と意地を見せた。「笹森が要所を締めて、頑張ってくれた」とは大河原正人監督(亜大)だ。
就任2年目の大河原監督は、監督として初めて挑んだ昨年の西関東予選で悔しさを味わった。同地区の三菱重工Eastが都市対抗初優勝を飾った現実を真摯に受け止めた。
「社会人野球のトップは、やはり西関東なんだという、そんな『強さ』を見せてもらいました。同時に、我々の目標がはっきりとしました。西関東で勝たなければいけない、勝てば、(黒獅子旗を)目指せると」
その思いを持って予選を勝ち抜いた東芝は、1回戦でJR東日本と対戦。2010年以来の黒獅子旗を目指して東京ドームへ向かう。