昨年に引き続いて今年も開催された「リーガ・サマーキャンプ2025」。夏の甲子園出場を逃した高校3年生を対象とする個人参加型のリーグ戦だ。エントリーした高校球児は令和に求められる“高校野球”でさまざまな学びを得た。 取材・文・写真=中島大輔 
充実の日々を過ごした今年の参加者。この経験を未来につなげていく
試合に出るから成長
甲子園で北海高が初戦に臨んだ8月11日、エスコンフィールドHOKKAIDO(エスコンF)では「リーガ・サマーキャンプ2025」のファイナルが開催された。
一般開放されたエスコンFの2階席には観光でたまたま訪れたと思われる千人超の観客が熱戦を見守った。ドラフト候補に挙がる川和高の左腕・
濱岡蒼太が自己最速タイの146キロを計測すると歓声が上がり、正智深谷高の北村隆之助が木製バットでライトスタンドに豪快な本塁打を突き刺すと大きな拍手が自然発生した。
昨年始まったこの企画は、甲子園に出場できなかった高校3年生が約27万円の参加費を払ってエントリーする取り組みだ。図らずもファイナルの前日、広陵高の出場辞退に至る一連の出来事が世間を大きく騒がせたこともあり、甲子園を頂点とする既存の高校野球との違いをさまざまに感じさせられた。
最大の違いは16人×4チームのリーグ戦で開催されたことだ。全チームに8日間続けて試合があるから成長できる。そう話したのは両打ち&190cmの大型遊撃手でプロ志望届を提出予定の
那須皓太朗(武田高)だ。
「トーナメントは負けたら終わり、特に夏は実力を出せなければ引退です。でもリーグ戦はその日できなくても次の試合ではやり方を変えて、結果を残そうと試行錯誤できます」
リーガの参加者にはドラフト候補から夏の大会でベンチ外だった者までいるなか、できるだけ均等に出場機会が与えられる。レギュラーも補欠もない。試合に出るから成長できるという考え方だ。
投手は1日最大120球以内、100球以上は中3日を空け、60球までなら連投可能などの球数規定もある。投手と捕手が2アウトで出塁した場合は臨時代走を送らなければその回限りで交代するなど、選手たちの疲労を軽減するルールも存在する。
打者は木製バットを使用。卒業後に野球を続ける打者に加え・・・
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