1試合に数万人を動員し、ほぼ全試合をテレビやネットで中継。大衆の目につくだけに、プロ球団の本拠地球場には多種多様な広告が並ぶ。ただ、中には何の広告か分からぬものも。そんな気になる広告主を直撃。京セラドームの左中間に設置されている看板に『声で世界を変える!』のキャッチコピーを打った広告には秘められた思いがある。 取材・文=鶴田成秀 写真=佐藤真一 “声”の意味と関係性
看板からは事業内容の想像がつきにくいが、『声で世界を変える!』の言葉と決して無関係ではない。「企業さまの思いをお客さまに伝えたり、お客さまのご要望をヒア
リングして企業さまに伝えたり。商品やサービスを声で伝えていくのが私たちの仕事です」と説明するのは、広告主である『株式会社カスタマーリレーションテレマーケティング』の代表取締役・伊藤佳奈子さんだ。2007年に設立された同社は、
コールセンターを運営し、クライアント企業の営業やマーケティング施策を支援するためのテレマーケティングを展開。電話をかける『アウトバウンドサービス』だけではなく、電話を受ける『インバウンドサービス』も展開し、販路拡大・事業効率化をサポートと、いわば顧客と企業をつなぐ“架け橋”を担う。その架け橋の象徴が“声”ということだ。
「AIの進化で多くのことが自動化されている近年でも、人と人が会話をするからこそ解決できることがある。声を通じて世の中に変化をもたらしたい。そういう想いを込めて、『声で世界を変える!』に決めました」(伊藤さん)
キャッチコピーを打って広告を展開した理由はそこにあるが、社名の知名度向上も広告出稿の一つの目的とされる。それでも社名よりもキャッチコピーを大きく打ったワケを人事戦略本部長・田中良晃さんが説明する。
「企業さまに代わって企業さまの顧客にサービスや商品をご案内するのが弊社。社名を表に出して仕事をするわけではないので大きく出したところで、見られた方はきっと“?”となる。どうせ“?”となるのなら、インパクトを与える意味でもキャッチコピーがいいと考えました」
京セラドームに看板広告を掲示したのは2019年から。当初、どのような広告を出すか社内で検討した中で、企業理念である『世界一、『ありがとう』が集まる企業へ。』の案も出たと言う。ただ・・・
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