本拠地・エスコンFで行われたソフトバンクとの夏の天王山3連戦。逆転での優勝へ望みをつなぐためには、最低でも2勝が必要とされた。前回、直接対決3連戦(みずほPayPay)では3連敗を喫した雪辱を胸に、本拠地で臨んだ一戦一戦を制し、3連勝で借りを返した。 
第3戦、サヨナラ勝ちで喜ぶ日本ハムナイン[写真=兼村竜介]
2位の日本ハムにとって理想を体現した3連戦だった。8月22日からエスコンFで行われた首位・ソフトバンクとの3連戦。負ければ、相手に優勝マジックが点灯する大事な初戦は2回に2本の本塁打で2点を先制されたが、3回二死から
水野達稀が一塁への平凡なゴロを、快足を飛ばし内野安打にすると反撃が始まった。その後、四球を挟んだ4連打で3点を奪い、一気に逆転。6回に同点に追いつかれるも、7回に
万波中正が、「打ったらヒーローだな」と初球をフルスイング。代わったばかりの
藤井皓哉が投じた152キロ直球を右翼スタンドへたたき込む決勝本塁打。試合前まで8月の打率.133と苦しんだ男が大仕事を成し遂げ、日本ハムが4対3で勝利し、対ソフトバンクの連敗を4でストップさせた。
勢いに乗った日本ハムは、翌日の第2戦は最後まで主導権を渡さなかった。2回に四番・
レイエスが左翼へ先制となる第26号ソロで打線に勢いをつけ、この回一挙4得点。4回に2点を返されたが、直後の攻撃で
清宮幸太郎の中前適時打で流れを断ち切ると、6回からマウンドに上がったドラフト1位ルーキー・
柴田獅子が球場の雰囲気を変えた。150キロを超える直球を武器にこの回、相手打線をゼロに封じると、直後の裏の攻撃に清宮幸が左前適時打、7回にはレイエス、
石井一成のソロ本塁打でダメ押し点を奪う。8対3で快勝したが、
新庄剛志監督は「(柴田の登板で)チームに間違いなく勢いがついた」と2回2/3を4安打1失点のルーキーをたたえた。
24日の第3戦は、緊迫の投手戦となった。日本ハムは
伊藤大海、ソフトバンクはL.
モイネロの先発。みずほPayPayで行われた8月10日以来、14日ぶりの再戦となった今季5度目のマッチアップは、スコアボードに「0」を並べ続けた。緊迫の試合が動いたのは延長10回、日本ハムの攻撃だ。先頭の
田宮裕涼が遊撃内野安打で出塁し、
山縣秀の犠打で二進後、
矢澤宏太が死球、清宮幸が左前打。一死満塁で球場のボルテージは最高潮に達すると、9回から三塁の守備に入った
奈良間大己が、抑えの
杉山一樹が投じた真ん中のストレートをはじき返し、打球は中前へ抜けるサヨナラ打。1対0で激戦に終止符を打ち、日本ハムはソフトバンク相手に3連勝をマーク。ゲーム差を3.5から0.5に縮めるベストシナリオを描いた。「前回の借り(8月9〜11日、敵地で3連敗)をきっちりエスコンFで選手たちが返してくれた。もう感謝しかない」と指揮官は選手を絶賛。
ソフトバンクとの残り試合は9月の3試合のみ。9年ぶりの優勝を成し遂げるために、日本ハムは一丸となってソフトバンクに立ち向かう。
■首位攻防第1戦 8月22日(金) 
◆開始 18時1分[2時間55分] ◆観衆 3万1137人
【勝】上原[2勝0敗] 【S】柳川[11S]
【敗】藤井[2勝3敗]
【本】【ソフトバンク】中村2号[2回ソロ]、今宮2号[2回ソロ]
【日本ハム】万波19号[7回ソロ]
■首位攻防第2戦 8月23日(土) 
◆開始 14時0分[3時間4分] ◆観衆 3万6074人
【勝】福島[3勝0敗]
【敗】有原[10勝7敗]
【本】【ソフトバンク】牧原大3号[4回2ラン]
【日本ハム】レイエス26号[2回ソロ]、27号[7回ソロ]、石井3号[7回ソロ]
■首位攻防第3戦 8月24日(日) 
◆開始 14時0分[3時間35分] ◆観衆 3万5874人
【勝】上原[3勝0敗]
【敗】杉山[3勝3敗]