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MLB FLASH 2025

レッドソックス・吉田正尚 打撃の始動を早めにして名門のプレーオフ進出に貢献する

 

シーズンも残り20試合を切ってきた中で、プレーオフ進出争いもし烈になってきた。名門レッドソックスでDHなどで活躍する左の強打者もまた移籍後初のデッドヒートの中で打席に立っている。これまでと違うチームの雰囲気の中で、全力を尽くしている。
文=メジャーリーグ編集部 写真=Getty Images

どの打順でもチームの為であれば全力を尽くす吉田。常にアグレッシブにバットを振っていく


 レギュラーシーズンは残り1カ月を切りプレーオフ進出を懸けた戦いが熱を帯びてきた。レッドソックスは昨季ワールド・シリーズに進出したヤンキースなど強豪ひしめくア・リーグ東地区で粘り強い戦いを続けている。吉田正尚も昨オフの右肩手術の影響による出遅れに加え、不規則な出場機会などメジャー3年目で最大と言える苦難に直面してきた。それでも「常にレギュラーの気持ちで準備はしている。慣れてはいけない」と万全を尽くし、奮闘してきた。

 一試合一試合の勝敗の重みが日々増していく勝負の時を迎え、「地区1位を目指してやっている。本当にここから残り試合は落とせないゲーム、1打席、1打席が大事になってくる」と、一戦必勝の構えだ。

 シーズン最終盤で背番号『7』は頼もしさを増している。現地時間9月2日のガーディアンズ戦の2回一死一塁では初球の見逃せばボールかという高め真っすぐを迷わずはじき返し、右翼線へエンタイトル二塁打とした。6回一死走者なしでも再び初球に反応した。内角直球をうまくとらえて右翼線への二塁打とし、次打者ラファエラの本塁打で生還した。7対7で迎えた8回には先頭で中前打を放ち、一挙4点を勝ち越す起点となった。3安打は今季初出場した7月9日以来で、4打数3安打2得点の活躍。スイングの始動を早めて打撃のポイントを前に置き、差し込まれないようにアプローチを変えた成果が実ったという。

「いい打球速度になればいいなと思って、積極的にしっかり強いスイングを心掛けてできた。強い打球が間を抜けて、2本の長打というのは結果としても良かった」と充実感をにじませた。

 同6日のダイヤモンドバックス戦では「一番・指名打者」で先発。メジャーでは初めての打順で起用され、3回に右腕ファートの外角のチェンジアップをとらえて中前適時打を放った。「両サイドに散らす投手。ちょうど腕が伸びるところに来て、飛んだコースも良かった。ここ最近は(打席内容が)良くなってきている」とうなずいた。

 打順が六番となって迎えた8日のアスレチックス戦では2安打をマーク。与えられた持ち場できっちり役割を果たし「コーラ監督も調子のいい打者を入れながら、一番勝つ確率が高いやり方でやっている。一番だったら最初の打席の雰囲気が違うだけで、あとは流れの中で。打席の中でやることは変わらない」と泰然自若に構える。

 過去9度のワールド・シリーズ制覇を誇るレッドソックスは2018年を最後に勝利の美酒から遠ざかり、地区優勝も同年が最後だ。21年シーズン以来、プレーオフにも進出できておらず、名門球団として寂しいシーズン・エンドを迎えてきた。ただ今季はフェンウェイ・パークで声援を送るファンの熱気は試合を重ねるごとにヒートアップしている。

 23年に加入した吉田は「2年間は結構、後半に失速する形だった。どちらかというとブーイングのほうが多いイメージだった。今年はみんな、選手が一体になっている感じがする」と変化を体感している。「なんとしても塁に出る。チャンスメーク、走者をかえすところを最後までやっていきたい」。

 今季は春季キャンプ時から目標にワールド・シリーズ制覇を掲げていた。渡米後、初めて経験する濃厚な秋の日々で重圧を力に変え、ラストスパートに入る。

選手同士の一体感もここ3年間ではなかったもので、勢いに乗ってプレーオフ進出につなげていきたい

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