レギュラーシーズン終盤の競り合いを制し、2位で本拠地・横浜スタジアムでの開催をつかんだDeNA。第1戦はハマの大砲・筒香の2本塁打などで快勝すると、第2戦は劇的なサヨナラ勝ちで2連勝。勢いそのままに2年連続でファイナルステージ進出を決めた。昨年はリーグ優勝しながらファイナルステージで敗れた巨人は、今年もDeNAの前に涙をのんだ。 写真=大泉謙也 DeNA 2勝 巨人 2敗 
第2戦でサヨナラ打を放った蝦名に飛びつくDeNAの選手たち。最高の形でファーストステージを締めた
主砲が流れを呼び込む
DeNAのレギュラーシーズン終盤の勢いを証明するかのようなファーストステージだった。
初戦のマウンドはシーズン防御率1.74の球団記録を作った左腕の
アンソニー・ケイに託した。「今日はベストな投球ではなかった」とのちにケイは振り返ったが、真骨頂は2回。DeNA戦を得意とする
岡本和真、
岸田行倫に四球を与え、
若林楽人の犠打で一死二、三塁のピンチを迎えた。しかし、続く右打者の
リチャードに対し内角に食い込むようなカットボールを2球続け二飛に打ち取り、八番の
吉川尚輝を申告敬遠のあと、
山崎伊織から空振り三振を奪いピンチを切り抜けた。すると直後の攻撃で先頭の
筒香嘉智が、山崎が投じた高めに入ってきたスライダーを一閃。右翼席へ飛び込む先制本塁打で流れを奪う。3回には
蝦名達夫の左翼への適時打で1点を追加し、さらに二死一、三塁から筒香が右翼線へ適時打を放って3対0とリードした。

第1戦の2回に先制本塁打を放った筒香は「先制点が大事だと思っていたので、まずは先制できてうれしい。最後の最後までしっかり自分の仕事をしていく」と話し、この日4打数4安打2本塁打3打点とチームを勝利に導いた
4回にはケイが若林に2点本塁打を打たれ1点差に詰め寄られたが、6回、一死走者なしから再び筒香が外角高めの直球に合わせると打球は左翼ポール直撃となり、この日2本目の本塁打で流れを引き戻した。8回には
牧秀悟にも適時打が飛び出すなど6対2として試合を決めた。ケイは4回の2安打のみの安定した投球を見せ、主砲が打って良い形で先勝した。

7回2安打2失点とシーズン中と変わらず安定した投球を見せたケイ。「雨の影響でなかなか波に乗ることができなかったが、しっかりと立て直すことができた」
勢いに乗り甲子園へ
第2戦は両チームの先発が大乱調。DeNAの先発の
アンドレ・ジャクソンは初回、
佐々木俊輔に先頭打者本塁打を許すと、二死一、二塁から
中山礼都に3ラン。その後も安打がつながり、巨人先発の
戸郷翔征にまで中前適時打を許し、5失点でこの回で降板する波乱のスタートとなった。
しかし、その裏、一死二塁から
佐野恵太の2ランで反撃ののろしを上げると、さらには二死一、二塁から
石上泰輝に3ランが飛び出しすぐさま同点に追いついた。ここから点の取り合いになるかと思われたが、リリーフ陣が粘りの投球。結局、この後は点が入らず5対5のまま延長10回までスコアボードにはゼロが並んだ。
試合が動いたのは延長11回。巨人が一死満塁から佐々木の執念の一塁内野安打で1点をもぎ取ると、その裏のDeNAの攻撃は二死走者なし。石上が二塁内野安打と二盗でチャンスを作ると、
林琢真が左翼線へ適時打を放ち土壇場から同点に追いつく。

第2戦の初回に石上の3ランであっという間に5点差を追いついた。石上は延長11回にも巨人バッテリーが無警戒なところで二盗。これが同点打へとつながった
さらに代打・
度会隆輝がつないで、一、三塁として、最後は蝦名が三遊間を破るサヨナラ適時打を放つと、スタンドを360度埋めたベイスターズファンは総立ちに。2連勝で突破を決めた。

阿部慎之助監督率いる巨人は昨年のファイナルステージに続き、またしてもDeNAの前に苦杯をなめた
「最後まで誰一人としてあきらめることなく戦うことができた」と興奮気味に話した
三浦大輔監督。弾みを付けて王者・
阪神の待つ甲子園へと乗り込む。

今季限りの退任が発表されている三浦監督。ファイナルステージも突破して、ふたたび横浜スタジアムに戻ってこられるか
第1戦 ROUND 1 RESULT ■10月11日(土) ◆開始14時05分(2時間54分)◆観衆3万3783人

【勝】A.ケイ[1勝]
【敗】山崎伊織[1敗]
【本】[De]筒香1号(2回ソロ 山崎)、筒香2号(6回ソロ 山崎) [G]若林1号(4回2ラン ケイ)
第2戦 ROUND 2 RESULT ■10月12日(日) ◆開始14時00分(4時間31分)◆観衆3万3767人

【勝】坂本裕哉[1勝]
【敗】田中瑛斗[1敗]
【本】[G]佐々木1号(1回ソロ ジャクソン)、中山1号(1回3ラン ジャクソン) [De]佐野1号(1回2ラン 戸郷)、石上1号(1回3ラン 戸郷)