2位・日本ハムの本拠地、エスコンFで10月11、12日に行われたパ・リーグのCSファーストステージ。第1戦はエース・伊藤の力投もありゼロ封勝利、第2戦は主砲・レイエスの逆転打が飛び出して、日本ハムが2連勝を挙げて昨年に続きファイナルステージ進出を決めた。2年ぶりのCS出場となったオリックスは、第2戦で意地を見せるも白星は挙げられなかった。 写真=高原由佳 日本ハム 2勝 オリックス 2敗 
第2戦で逆転打を放ったレイエス[右]、2試合連続でセーブを挙げた齋藤らの活躍があり、日本ハムが2年連続CSファイナルステージ進出を決めた
継投策が奏功
1位・
ソフトバンクと13.5ゲーム差で2位となった昨年、終盤まで優勝争いを繰り広げて最終的に4.5ゲーム差でV逸となった今年。同じ順位であっても、日本ハムは悔しさも、ポストシーズンに懸ける思いも異なっていた。
昨年はファイナルステージまで温存した
伊藤大海を第1戦の先発に送ったのも、確実に勝つという気持ちの表れだ。そんな重役を担うエースに、序盤に援護が贈られる。2回一死三塁でオリックス先発・
山下舜平大から
万波中正が左翼への先制適時打。シーズン終盤は腰痛で戦線離脱し、9月22日の
ロッテ戦(エスコンF)以来となる復帰戦の第1打席で早速結果を残した。4回には
郡司裕也のソロ本塁打で1点を追加。

日本ハム・郡司は第1戦の4回に前打者の清宮が併殺に倒れたあと、左翼コンコースまで運ぶ特大ソロアーチを放ち貴重な2点目を追加した
援護はこの2点のみだったが、伊藤は2回二死から5者連続三振を奪うなどオリックス打線を寄せ付けない7回無失点の力投を見せた。

昨年のファイナルステージ第1戦で黒星をつけられた日本ハム・伊藤は第1戦で先発し7回無失点でCS初勝利。5者連続奪三振はポストシーズン最多タイ記録だった
8回からは
田中正義、
齋藤友貴哉のリレーとなったが、この継投を決めたのは40歳のベテラン左腕・
宮西尚生だった。900試合登板達成のリリーバーの経験から、救援における“特別コーチ”の役割を託されてCSに帯同し、8回での交代を指示した。その結果、ゼロ封リレーが完成し、
新庄剛志監督も「見事でしたね。勉強になりました」と脱帽。チーム一丸でつかんだ白星での先勝となった。
助っ人砲炸裂
前日の良い雰囲気のまま一気に勝ち抜けを決めたい日本ハムだったが、第2戦ではオリックスも意地を見せる。2回に
杉本裕太郎が左中間への先制本塁打をマーク。その裏に同点に追いつかれるも、3回には二死一、三塁のチャンスで
紅林弘太郎が甘く入ったカットボールを左翼席へと運び、再び勝ち越しを奪う。日本ハムの先発・
北山亘基は4回4失点でマウンドを降りた。
日本ハムは3回裏に
清宮幸太郎の2点適時打で1点差に追い上げるも、以降は二番手・
九里亜蓮の前に次の1点を奪えずにいた。しかし、8回裏、オリックスが投手を九里から
岩嵜翔へと交代すると潮目が変わる。二死から万波、
矢澤宏太の連打で一、二塁とし、この好機に主砲・レイエスが右翼フェンス直撃の一打。一走の矢澤がヘッドスライディングで生還し、終盤の逆転に成功した。9回表を齋藤が3人で抑え、日本ハムが2年連続でのファイナルステージ進出を決めた。

第2戦の1点を追う8回、二死一、二塁の好機で打席に入った日本ハム・レイエスは岩嵜の6球目のストレートを一閃。右翼フェンス直撃の逆転打で勝負を決めた

7回から守備交代で出場した矢澤は、8回の攻撃ではレイエスの右越え打で一塁から生還。新庄監督も「矢澤君じゃなかったらゾッとしますよね」と好走塁をたたえた
2試合で好セーブを挙げた齋藤は、お立ち台で「絶対帰ってきますよエスコン! 待っていてください!」と絶叫。宿敵・ソフトバンクへのリベンジの機会を得た新庄監督は「選手たちがね、一番強い気持ちを持っているんで。もう信頼して臨みたいと思います」と、選手たちのさらなる活躍へ期待を寄せた。

オリックスは第1戦は完封負けも、第2戦は杉本と紅林の本塁打で序盤から優勢に。4回から九里を投入して逃げ切りを図ったが、8回に岩嵜が打ち込まれて逆転負け。2年ぶりのCSでファイナル進出はならず、試合後のナインは呆然とした表情を浮かべた
第1戦 ROUND 1 RESULT ■10月11日(土) ◆開始14時02分(2時間52分)◆観衆3万4165人

【勝】伊藤大海[1勝]
【S】齋藤友貴哉[1S]
【敗】山下舜平大[1敗]
【本】[F]郡司1号(4回ソロ 山下)
第2戦 ROUND 2 RESULT ■10月12日(日) ◆開始14時01分(3時間20分)◆観衆3万5024人

【勝】上原健太[1勝]
【S】齋藤友貴哉[2S]
【敗】岩嵜翔[1敗]
【本】[B]杉本1号(2回ソロ 北山)、紅林1号(3回3ラン 北山)