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廣岡達朗連載「やれ」と言える信念【4000号記念 特別版】

廣岡達朗コラム「私にとってマガジンは池田恒雄さんに尽きる 川上哲治さんの存在が巨大な原動力になっていた」

 

創刊号の表紙を飾ったことを皮切りに、廣岡達朗氏と『週刊ベースボール』の縁は深い。舌鋒鋭く球界へ提言を続けるご意見番が、川上哲治氏との因縁と“マガジン”への思いを綴る。

長嶋茂雄と2人で『週刊ベースボール』創刊号の表紙を飾った


心に染みた思いやり


 マガジン(週刊ベースボールのこと)が創刊4000号を迎えたという。

 創刊号では巨人時代の私と長嶋茂雄のツーショットが表紙を飾った。

 私にとってのマガジンは創業者の池田恒雄さんに尽きる。

 ここでは「お父さん」と呼ばせてもらうが、私が今日あるのはお父さんのおかげである。

 というのは34歳のときに巨人で現役を引退。先の見通しがまるで立たないとき、評論家として私を使ってくれた。

「ウチは(原稿料が)安いが、いいかな?」

 私は「結構です。いくらでもいいのでお願いします」と言って、自分で評論原稿を書いた。

 いざ振り込まれた原稿料は私が想定していた額よりケタが1つ多かった。金額がどうのこうのではない。その思いやりが心に染みた。

 お父さんからは中古の外国車フォードも譲り受けた。車検のときに「用心して乗りなさい」と整備工から忠告された。いざ乗ってみたらひどい車だった(苦笑)。ギアを入れようとしてもスムーズに入らない。ガッガッガッと異様な音を立て何回目かでスッと入る。事前に知らされていたら私もそのつもりで乗ったが、お父さんは何も言わなかった。それでも・・・

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