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巨人・長野久義が現役引退を表明 笑顔の別れ──「周りの人に恵まれて、最高の野球人生だった」

 

会見の最後に選手・コーチ・スタッフ総勢53人が労いに駆けつけた[写真=井田新輔]


 涙の別れ──とはならず、温かな笑いに包まれるところが、気遣いと優しさにあふれた“チョーさん”らしさだろう。巨人長野久義が10月14日に都内で会見を開き、今季限りで現役を退くことを発表。「まだやりたい気持ちもあったが、若い選手に託して引退することを決めた」と胸の内を明かした。

「1年目に新人王、2年目に首位打者、3年目は最多安打で、プロ野球って簡単だなと思ってしまった自分がいたが、そんなに甘くない世界だった。成績を出し続ける難しさはあった」

 日大時代の2006年秋は日本ハムから大学・社会人ドラフト4巡目指名、ホンダ時代の08年はロッテの2位指名を受けたが、これを拒否。09年に念願の巨人からの単独1位指名を受けると、瞬く間にチームの主力となり、最多安打を獲得した12年にはチームのリーグ優勝、現在まで最後となっている日本一に貢献した。

 19年からはFA移籍した丸佳浩の人的補償として広島に移籍したものの、「4年間でジャイアンツのチームメートを含めて2倍の素晴らしい仲間ができた時間」と振り返る。22年オフに無償トレードで古巣へ復帰。現役時代から慕ってきた阿部慎之助監督を日本一の監督にする、若手に日本一の景色を見せるという夢は若手たちに託すことになったが、「周りの人に恵まれて、最高の野球人生だった」と柔らかな笑顔を見せた。

 今後は「理論的に話ができるように」とスポーツマネジメントなどを学ぶために大学院を受験する。将来の指導者としての道を見据えてのもので、「いろいろと勉強して今後の野球人生、若い選手たちのお手伝いができれば」と語る。

 会見後には長野が「来過ぎでしょ!」と驚く総勢53人が労いに訪れたのは、選手会長である大城卓三が口にしたように「みんな長野さんが大好きだから」。人望の塊のような男が指導者としてどんな手腕を見せてくれるのか。今から楽しみだ。

PROFILE
ちょうの・ひさよし●1984年12月6日生まれ。180cm85kg。右投右打。佐賀県出身。筑陽学園高-日大-Honda-巨人10[1]-広島19-巨人23=16年。
【通算成績】1651試合、1512安打、163本塁打、623打点、99盗塁、打率.280。
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