DeNAは、昨年は日本シリーズ制覇、そして今年は4年連続Aクラス入りを果たしながら、辞任をした三浦大輔前監督の退任会見と、後任の相川亮二新監督の就任会見が同時に行われた。これまでのチームを継承し、進化を加え、28年ぶりのリーグ制覇を目指していく。 
三浦前監督[右]から相川新監督にバトンタッチ
なんとも不思議な光景だった。10月20日、DeNAの三浦大輔前監督の退任会見と、相川亮二新監督の就任会見が、横浜市内の球団事務所で同時に行われた。「三浦監督というフランチャイズプレーヤーがこれだけの功績を残してくれたので、それを引き継いで進化していくことを選びました。そのメッセージが伝わりやすい形を社内で議論し、2人に相談したところ『それであれば一緒に会見を』ということになった」と、木村洋太球団社長は今回の同時会見の経緯を語った。
三浦前監督は1992年に高田商高からドラフト6位で横浜大洋へ入団すると、7度の2ケタ勝利をマークするなど、2016年までの現役25年を横浜一筋で、エースとしてチームを支えた。19年に一軍投手コーチとして復帰すると、二軍監督を経て21年から一軍監督となり、22年より4年連続Aクラス入り。24年にはリーグ3位からCSを勝ち抜き、チームを26年ぶりの日本シリーズ制覇へと導いた。
三浦前監督は「(21年は)最下位からスタートした中で、年々チーム、コーチ、スタッフ、選手が成長しながらAクラスで戦えるようになり、本当に充実した5年間でした」と監督生活を振り返った。また、退任の理由としては、「シーズンが始まる前からリーグ優勝を目指して全員で戦ってきた中で、それが達成できなかった。それが一番大きいです」と、横浜奪首をスローガンに掲げ、リーグ優勝からの日本一を目標にした今季、2位に終わったことを挙げた。後任の相川新監督については「選手のときも一緒に戦い、対戦もしました。コーチとして戻ってきてくれてからは、毎試合いろいろ話しながら、アドバイスをもらった。監督になったらこれまで横で見てきた中で感じた部分や、自分であればと思ったところもあるはず。それを来シーズンからは遠慮なく、思い切り出してもらいたい」とエールを送った。
相川新監督は「今まで三浦さんやチームがつくってきたものを継承する形でやっていきたいと聞き、ぜひ、微力ですが貢献したいと思ったのが一番です」と監督就任を決断した理由を挙げ、「三浦監督のもとで4年間やってきて、監督がつくり上げてきたものをアップデートして、リーグ優勝を達成したい」と抱負を語った。そのためには「バッテリーを中心とした投手力がカギになる」と話す。今季は、強力打線はそのままに「守備力」と「判断力の向上」をテーマに戦ってきて、それは一定の成果が出ている。そこに投手力をプラスしていく。

会見中は互いに笑顔を見せ、いかに関係が良好だったかが伺える
背番号も三浦前監督が付けていた81を継承することが決まった。それでも、理想の監督像を問われた際に「相川亮二は相川亮二でしかない。自分なりに作り上げていければ良い」と話す。これまでの三浦野球を継承し、さらに進化させて悲願のリーグ優勝からの日本一を目指す。