
3勝3敗で迎えた第7戦。同点で迎えた9回裏、山本は一死一、二塁の場面でマウンドへ。そのまま11回まで投げ切り、胴上げ投手となった[写真=Getty Images]
【第7戦リポート】歴史的死闘の激戦 ドジャースの底力とトロントの悲劇
3勝3敗。勝ったほうが世界一を手にする第7戦。執念と意地、死力を尽くした展開となった。4対3とブルージェイズの1点リードで迎えた9回表。ブルージェイズの本拠地・ロジャース・センターに詰めかけた4万4713人の大観衆は32年ぶりの世界一を確信していた。場内の音響に合わせ「レッツゴー! ブルージェイズ!」の大歓声。悲鳴に変わったのは一死後だ。ドジャースの九番
ミゲル・ロハスが左越えソロ。静寂に包まれた。アウトあと2つで飛び出した痛恨の同点本塁打。野球の怖さを、まざまざと見た。
その裏、ブルージェイズは一死一、二塁。ここでドジャースの
ロバーツ監督は六番手に
山本由伸を投入した。第2戦で1失点完投勝利、中5日で先発した第6戦では6回1失点で今シリーズ2勝目を挙げ、逆王手。5回表の攻撃を終えるとブルペンに向かい、8回からウォーミングアップを開始した。「気づいたらブルペンに入っていて、気づいたらマウンドにいました」。最初の打者に死球を与え、一死満塁と絶体絶命のピンチも後続2人を抑え、延長18回まで及んだ第3戦以来、今シリーズ2度目の延長へと持ち込んだ。
ドジャースは10回表一死満塁のチャンスを生かせず。嫌なムードもその裏、山本は持ち味のテンポの良い投球で三者凡退とブルージェイズに流れを渡さない。
この熱戦はどこまで続くのか――。そんな空気が支配していた矢先、ドジャースは11回表、二死から6人の投手をリードしてきた二番・捕手の
ウィル・スミスが値千金のソロ本塁打を左翼席へ運んだ。まさかの被弾に、場内はひっそり静まり返った。
11回裏。ここまでブルージェイズを鼓舞してきた
ゲレーロ・ジュニアが左翼線二塁打で出塁。犠打で一死三塁とし、次打者は四球。一打同点の場面を迎えたが、カークが遊ゴロ併殺。死闘にピリオドが打たれ、ドジャースが2年連続9度目のワールド・シリーズ制覇を決めた。連投の山本は気力を振り絞り34球を投げ、今シリーズ3勝目。2009年の
ヤンキース・
松井秀喜以来、日本人2人目のMVPに輝いた。
「いやもう、最高の気分です」(山本)
ドジャースは球団史上・・・
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