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廣岡達朗連載「やれ」と言える信念

廣岡達朗コラム「長嶋茂雄賞の創設を全面的に歓迎できない理由」

 

“ミスタープロ野球”の異名を取った現役時代の長嶋氏[写真=BBM]


計算し尽くされていた行動


 長嶋茂雄賞が創設された。

 私は現役時代に9年間、長嶋と三遊間を組んだ。彼のことは誰よりも知っている。

 巨人入団4年目くらいまで長嶋は三塁手として懸命にプレーした。彼は純粋な野球バカである。立大時代に砂押邦信監督から相当鍛えられたのだろうと思った。先輩の私から見ても参考になる部分があった。

 長嶋は目立ちたがり屋である。しかも、それは計算し尽くされていた。

 何かのパーティーがあれば、遅れて来る。時間にルーズなわけではない。面白い男で、時間前にきちんと来ているのに、会場近くのどこかに身を潜めているのだ。開始時刻が迫って、みんなが「長嶋が来ていない。どうしたんだ」と騒ぎ始めたタイミングを見計らって、満を持して登場。周囲の視線を一身に集めるのだ。

 超満員の球場を見回しては、すべてのファンは自分目当てに集まっていると思っていた。ノックを受けるときも・・・

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