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<球心会イベント&全日本野球サミット&キッズファーストアクション>野球界が一体となった新興・普及 就学児、小学生、中学生 次世代へつなぐ新たな取り組み

 

11月15日、東京ドームで「BEYOND OH! PLAY KIDS」が開催された。左から侍ジャパン・井端監督、球心会・王代表、同・栗山副代表[写真=高原由佳]


王代表が望む野球の楽しさ


 ソフトバンク王貞治会長が代表を務める「球心会」が今年5月に設立。「野球界に関わる組織及び団体が一体となって子どもたちに夢と希望を与える世界的ヒーローが野球界・スポーツ界から生まれる未来を創造し、これからの世の中の永続的な発展に貢献する」ことを目的としている。初のイベントである「BEYOND OH! PLAY KIDS」が11月15日、16日に東京ドームシティ内で開催された。15日に東京ドームで行われたイベントは約800人が参加。未就学児から小学生までを対象にグラウンドが開放され、捕球、投球、打撃、走塁を親子で楽しんだ。また、屋外ではヒーローインタビューのステージ、漫画やゲームの主人公になれるフォトブースなど体験型イベントが盛りだくさんだった。

 王代表は「お父さん、お母さんと球を打つ、投げることは気持ち良いんだということを体験してほしい。『野球をやろう!』と友だちにも広めてほしいと思います」と、栗山英樹副代表とともに笑顔でイベントを見守った。この日、18時30分からの韓国との強化試合を控えた井端弘和監督が登場し「親子で野球をやった経験は今でも覚えています。侍ジャパン、プロ野球選手がプレーする球場でできることは素晴らしいことだと思います」とあいさつした。

 この日の午後には、東京都内で「全日本野球サミット」が初開催された。日本野球協議会・山中正竹会長(全日本野球協会会長)は冒頭で「日本野球機構、全日本野球協会とで構成する日本野球協議会において『中学球児応援プロジェクト』を立ち上げ、さまざまな議論を重ねてまいりました。そして、野球界全体を巻き込む課題を共有し、対策を講じるべく、全国の野球関係者が一堂に会してのサミットを行うに至りました。情報収集の共有などを通じ、横の連携を醸成する場として大いに活用していただきたい。ここで得た情報や知見を持ち帰っていただき、各都道府県の代表として、その土地に合った形で落とし込んでいただきたい」と開催趣旨を語った。

 この日は全国47都道府県から野球団体関係者ら194人が参加。全国的に進められている中学校部活動の大改革、転換期を受けて、部活動の地域展開をスムーズに推進するために現状、課題、活動事例を共有。6月にアンバサダーに就任した栗山氏、斎藤佑樹氏とこの日の登壇者によるパネルディスカッションも行われた。

 栗山氏は「野球はこれから一番、過渡期というか、どこに行くかっていう大事な時期。野球人全員が一つになるというのは重要なテーマです」と、プロアマ合同で開催する同サミットの意義を語った。斎藤氏も「部活動を地域展開するのは野球界の課題でもあるし、スポーツ界のテーマでもある。榊原副会長(榊原定征、コミッショナー)があいさつで言われたように、ピンチをチャンスと捉えていくか。スポーツ界全体として、野球人がけん引していくのが使命だと思っています」と言葉に力を込めた。球心会・王代表は来賓としてあいさつし「アマチュアの人たちの熱意を感じました。われわれも真剣にやらないとおけない。改めて元気をもらいました」と背筋を伸ばした。

11月15日、東京都内で「全日本野球サミット」が初開催。左から中学野球応援プロジェクトアンバサダーの斎藤氏、球心会・王代表、同アンバサダー・栗山氏[写真=BBM]


歴史的な「雪解け」


 11月16日には日本高等学校野球連盟と日本野球機構が主催した「キッズファーストアクション in東京ドーム」が開催。講師役は東京都高野連加盟校の9校から380人のほか、NPB4球団ら計9人が務めた。参加者は園児約350人とその保護者で、バット、ボールなどを使って体を動かす楽しさを知ってもらい、スポーツに親しみを持つ場が提供された。高校野球とプロ野球がタッグを組む歴史的な日となり、日本高野連・寶馨会長は「意義のある一日」と語り、日本野球機構・榊原コミッショナーは「感動的な一日」「画期的な日」「有意義な機会」と話した。特別ゲストとして登場した球心会・王代表は「野球界にとっても雪解け」と語り、この2日間を「将来の野球界を考える動きが出てきたのは良いこと」と総括した。

11月16日、東京ドームで「キッズファーストアクション in東京ドーム」が開催。特別ゲストとして球心会・王代表があいさつした。後方左からNPB・榊原コミッショナー、日本高野連・寶会長[写真=BBM]

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