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東京六大学野球連盟結成100周年

東京六大学野球連盟結成100周年に記念試合開催 六大学の現役オールスターが出身校東西対決

 

今秋のドラフト会議で指名された六大学の6選手。左から早大・田和[巨人2位]、明大・大川[日本ハム1位]、早大・伊藤[楽天2位]、明大・毛利[ロッテ2位]、明大・小島[西武1位]、法大・松下[ヤクルト1位][写真=矢野寿明]


 結成100周年の節目を迎えた東京六大学野球。11月29日には、神宮球場で結成100周年記念試合「六大学オールスター東西対決」が行われ8000人の観客が集まった。50周年記念試合(1975年)では六大学OBのプロ選手による紅白戦、70周年記念試合(95年)で六大学現役選抜とNPB在籍者の六大学OBが対戦。今回は当初、現役選抜と六大学出身のNPB現役選手による試合を予定していたが、シーズンを終えたプロ関係者のコンディション面を考慮して、現役選手が出身校により「チームEast」「チームWest」の東西に分かれて激突した。選手たちはこの日のために製作されたオリジナルユニフォームを着て、真剣勝負を楽しんだ。

 始球式は、第4回BFA女子野球アジアカップMVPの大体大・柏崎咲和さんが務め「このような機会に呼んでいただいて感謝しています。神宮のマウンドは素晴らしい景色でした」と堂々とした投球を披露した。

 Eastは伊藤樹(早大)と小島大河(明大)、Westは毛利海大(明大)と吉田瑞樹(早大)のバッテリーが先発。リーグ戦でしのぎを削ったライバル同士がコンビを組んだ。伊藤樹のボールを受けた小島が「ずっと意識してきた伊藤君だったので、バッテリーを組めてうれしかった」と振り返れば、司令塔の小島と対戦した毛利は「なるべく戦いたくなかったですけど、抑えることをイメージしながら楽しめました」。プロでも同じパ・リーグで対戦するドラフト組の前哨戦ともなった。

 ヤクルトでも本拠地となる神宮で、勝負強さを見せたのがEastの三番でフル出場した松下歩叶(法大)だ。1点リードで迎えた5回裏、一死一塁の場面で久野悠斗(明大)が投じた高めのチェンジアップを豪快に左翼スタンドへ。「100周年の記念試合に出場できて非常にうれしかったですし、そのなかで結果を残せたことは自信にもなりました」と、大物ぶりを発揮。Eastの八番手として登板した田和廉(早大)はカットボールと2種類のスライダーで三者連続三振を奪い大学野球の最後を締めくくった。

法大・松下が5回裏、左翼席へ鮮やかな2ラン。100周年の記念試合に花を添えた[写真=矢野寿明]


 試合は4対1で早大・小宮山悟監督率いるEastが明大・戸塚俊美監督のWestを破って勝利。「明治の選手を相手に戦うのは新鮮だった。戸塚監督に勝てたことがうれしい」とEastの主将・木本圭一(明大)の満足げな言葉に戸塚監督も思わず笑顔。Westの主将・西川侑志(立大)は「頼もしい後輩たちがリーグ戦でも活躍してくれると思うので、今後の六大学もよろしくお願いします」と、後輩へ思いを託した。

 共存共栄の6校の応援団も集結。一塁側、三塁側のスタンド両方で交互に応援を繰り広げ、観客は6校すべての応援を堪能した。さらに審判員は外審を含む各校1人ずつの6人制で実施され、6校の絆をあらためて感じるイベントとなった。

「100年続いた歴史をさらに100年続けられるように、101年目からも皆の力を合わせて、さらなる発展ということで頑張っていきたいと思います」と小宮山監督は6校を代表して力強く決意表明。来季はDH制も導入され新たなステージへ向かう東京六大学は、101年目以降も共存共栄の歴史を紡いでいく。(取材・文=中野聖己)
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