イースタン・リーグの「ビッグホープ賞」(小社選定)を受賞したのは、大川陽大。独立リーグ、社会人クラブチームを経て、25歳で今季、ファーム・リーグのみに参戦するオイシックスに入団した苦労人だ。打率.282、打点57はいずれもリーグ3位の好成績を残し、2年目の飛躍が期待される。 取材・構成=岡田浩人 写真=岡田浩人、高原由佳 
紆余曲折があったからこそ、今は野球に集中し、レベルの高い選手たちとの対戦を楽しんでいる
新しい世界に出会えワクワク
大学、独立リーグを経て、一度はリタイアしたスラッガーが、今季オイシックスに入団し、開幕から四番打者として存在感を発揮した。シーズン初めこそ相手投手の球速、変化球のキレに戸惑いを見せたが、徐々に適応し安打を重ねる。本塁打こそ7本に終わったが、25本の二塁打はファーム両リーグトップ。打率はイースタン3位、打点は同2位タイと結果を残した。「レベルの高い投手との対戦にワクワクした」というバットマンはさらなる進化を誓っている。 ――ビッグホープ賞の受賞を聞いて、どんな気持ちがしましたか。
大川 うれしかったですね。1年目からそういう賞をもらえるのはありがたいです。もう26歳になっているのですが、この賞をもらうことができていい意味でまだまだ若いと思いました(笑)。これからも若々しく頑張りたいです。
――一昨年まで独立リーグでプレーし、昨季はクラブチーム(信越硬式野球クラブ)に所属し仕事もしていました。
大川 去年の今ごろは長野市の食品製造会社でそばやうどんの製造ラインに入っていました。ちょうど年越しそばのシーズンで、ひたすらそばを作っていましたね。オイシックスのトライアウトを受験したいと社長に話したら「行ってこい」と快く送り出してくれました。仕事ができたこともいい経験でしたし、今の野球に集中できる環境もありがたいと思っています。
――あらためて今季オイシックスに入団した経緯を教えてください。
大川 大学卒業後にBCL/信濃に入り、2年目の一昨年にNPB入りに懸けていたのですが、そこでドラフト指名がなく、NPB入りを一度は諦め、クラブチームに入りました。そのころオイシックスがファーム参加して、NPBに一番近い舞台がこのオイシックスという球団だと思いました。どんなにすごい選手が相手なのか、そこでどれだけ自分の力が通用するのか、やってみたいという気持ちがわき上がって、挑戦することを決めました。
――1年目の今季の成績はいかがですか。
大川 もっと行けたのではないかというのが・・・
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