青学大が2026年のドラフトの中心となりそうだ。23年は広島・常廣羽也斗、阪神・下村海翔、24年はロッテ・西川史礁、広島・佐々木泰、25年は中日・中西聖輝、DeNA・小田康一郎が1位指名。26年は経験、実績とも申し分ない2人が、「4年連続」の期待がかかっている。チームも25年秋までに東都6連覇中。入学以来、負け知らずの逸材だ。 取材・文=佐々木亨 写真=矢野寿明 
2025年11月の明治神宮大会では連覇。母校を指揮する安藤寧則監督[中央]も鈴木[左]と新主将・渡部[右]は信頼を置くバッテリーだ
恵まれた環境で成長
世代を代表する本格派右腕の
鈴木泰成(3年・東海大菅生高)が、2025年11月に開催された第56回明治神宮大会のマウンドに上がったのは八戸学院大(東北三連盟代表)との準決勝だ。1回裏にソロ本塁打と適時二塁打で2点を失う。負ければ終わりのトーナメント戦。気合が空回りした。「100%で投げよう」という気負いが失点につながった。
「腕を振り過ぎたというか……振れ過ぎて、逆に振れていなかった」
それでも、冷静さを取り戻した鈴木は「いい力感で投げられた」と言う2回以降のスコアボードにゼロを並べる。8回まで投げて7奪三振。自身の好きな言葉のごとく、『泰然自若』たる投球で青学大を決勝進出に導いた。
「悪いなりに初回の失点だけで終われたのはよかった」
簡単には打たれない真っすぐ――。八戸学院大戦でもそう自覚して投げたという鈴木のストレートは、やはり一級品だ。右腕がしなる「華麗」の表現がしっくりとくる投球フォーム。187cmの高身長も最大限に活かしたストレートは最速154キロを誇る。そこにカーブ、スプリット、フォークを織り交ぜる投球と配球は完成度が高い。
東海大菅生高2年冬に右肘を手術。その後進学した青学大で「投手としての引き出しを与えてもらっている」と言う右腕は年々、そのパフォーマンス力を上げてきた。25年7月、3年時の第45回日米大学選手権では、神宮で行われた最終戦のマウンドで試合を締めくくるなど、チームの5戦全勝に大きく貢献した。
「世界の舞台で投げられたのは自信になりました」
そう振り返って迎えた同年秋のリーグ戦では・・・
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