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廣岡達朗連載「やれ」と言える信念

廣岡達朗コラム「秋山幸二、覚醒の舞台裏 日本刀で藁を斬らせた」

 

1985年の秋山幸二[西武]


 昨年暮れの有馬記念を見ていて、思い出したことがある。

 現役を引退して、サンケイスポーツの野球評論家をやっていたときに、シーズンオフに競馬予想もやらされた。予想にあたって野平祐二、加賀武見という当時の中央競馬界の2大ジョッキーに取材した。

 野平さんはスピードシンボリに騎乗して1967年春の天皇賞を制した。2着、3着に入る馬を技術で1着にしてみせるところに騎手の醍醐味を感じるタイプ。一方、加賀さんは「闘将」と言われ、騎乗する際に「俺が乗る以上、楽に走ろうとしたら容赦しない」という念を馬に送って緊張感をもたせていた。

「ソラを使う」という競馬用語がある。本命でありながら、真面目に走らない馬のことを言う。ある調教師は「賭けるなら、単勝ではなく、馬連で買ってくれ」と教えてくれた。馬にも性格があることが分かった。

 騎手には体重制限がある。野平さんは・・・

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