建学当時から「文武両道」を掲げ「誠実・剛毅・雄大」の校訓の精神を重んじる。生徒の自主・自立を促し、学力、体力、気力の鍛錬を通じ、より高度な学問や高い専門性を追究してきた。県内最古の伝統校は、8強に進出した1998年以来の春を待つ。 取材・文・写真=沢井史 
郡山高は郡山城址の二ノ丸跡に開校。県内で最も古い歴史と伝統を誇る、創立132年の伝統校だ。地域からは郡高[ぐんこう]と親しまれている
主体的に話し合う環境
1893(明治26)年10月1日、前身の奈良県尋常中学校が創立され、県内最古の歴史を誇る伝統校は「グンコウ」の名で親しまれている。近くには郡山城跡があり、学校敷地の南西部にあるグラウンドの真隣からは、永慶寺の鮮やかな朱色の屋根ものぞく。周りには住宅が立ち並び、グラウンドからナインの元気な声がこだますると、足を止めて練習風景を眺める近隣住民の姿も目につく。
「このグラウンドで練習試合をすることが多いのですが、両部が大きな声を出すことが多いのに、周囲の住民の方々にはずっと温かく見守ってもらっています。すごくありがたいです。こういう環境でやらせてもらえているのは見守っていただいている方々のお陰だと実感しています」
こうしみじみと話すのは、就任3年目の岡野雄基監督だ。同校OBで、当時と変わらないこの環境下で白球を追ってきた。県内屈指の進学校で、平日は7限授業後の夕方4時ごろから練習を開始。グラウンドの右翼後方では陸上部が練習しているため、曜日によってスペースを分け合いながらメニューを組んでいる。
「練習では効率を意識しながら犠牲にしていることをちゃんとイメージしながら練習するようにしています。トレーニング一つにしても『このメニューはこういう動きにつながっているねんで』とこちらからも説明します。その上で・・・
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