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12球団監督会議が開催 WBCが新たなファン獲得のチャンス

 

セ・パ全球団の指揮官が一堂に会する「12球団監督会議」が1月20日に都内ホテルで開催された。大きく2つの議題が上がり、球界発展へ膝を突き合わせた。

12球団監督会議で一堂に会した一軍指揮官[左からヤクルト・池山監督、広島新井貴浩監督、中日井上一樹監督、巨人・阿部監督、DeNA相川亮二監督、阪神藤川球児監督、ソフトバンク・小久保監督、日本ハム新庄剛志監督、オリックス岸田護監督、楽天三木肇監督、西武西口文也監督、ロッテサブロー監督][写真=高原由佳]


 約2時間の会議では今季日程、野球規則の改正、NPBが力を入れているスピードアップ策などの確認がされた。

 フリートークで議論された話題は大きく2つ。まずは昨年から二軍公式戦で導入されたタイブレーク制度についてである。延長10回から無死二塁と、無死一、二塁の2パターンでデータが収集され、今季も継続される見込みだ。

 昨季二軍監督だったヤクルトの池山隆寛監督、ロッテのサブロー監督に加え、同会議に出席した日本ハムの稲葉篤紀二軍監督が、実際に運用した感想や意見を述べた。メリットとしては[1]勝敗が決すること[2]時間短縮という意見がある一方で、救援投手の黒星の扱いについては、メンタル面のケアを含めた部分にデメリットがあるという意見が出た。

 初めて座長を務めたソフトバンク・小久保裕紀監督は会見に応じ、一軍公式戦での導入について「国際大会、メジャー・リーグを見ても、すでに導入されている。近い将来、導入されてもおかしくないが、投手の負担は考慮していかないといけない」と言及した。

 2つ目は球宴改革について。昨年のマイナビオールスターでセ・パ監督を務めた小久保監督と巨人・阿部慎之助監督から「2球場の両方で選手を出してあげたい」と声が挙がった。阿部監督によれば「ケガをした選手が出たときのために1人の選手を残しておかないといけなかった」と苦渋の決断を強いられたことを明かす。現行ルールでは捕手のみ再出場が認められており、野手にも適用する措置をNPBに提案。「(NPB側からは)前向きに検討するというお話をしてもらった」(小久保監督)と語った。

 ほかにもファームの1リーグ3地区制への再編、キャンプインから統一ベース(拡大ベース)を取り入れ、シーズン開幕以降は一、二軍とも導入されることが確認された。また、クライマックスシリーズ(CS)でのアドバンテージの見直しについて、小久保監督は「選手会に話を通してから」と話すにとどめたが「ぜひやってもらいたい」と歓迎した。今季からNPB事務局内に設置される「リプレーセンター(仮称)」を活用した新たなビデオ判定(リクエスト)の運用が3月のオープン戦からスタート。「スロー、拡大、コマ送りができるということで、現場としては非常に喜んでいる」と話す。

 3月にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が控えている。「野球に興味のない方も見られる、注目度の高い大会。そのあとの我々の戦いが、新たなファン獲得にもつながるチャンス」と各球団の共通認識として確認された。小久保監督はあらためて決意を述べた。

「目指すところは、12球団の発展と繁栄。これが根底にあり、ファンの皆さんに喜んでもらえるプロ野球界であり続けるというところです」と、全12球団がタッグを組んで、活性化させることを誓った。
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