
広島・羽月被告は2月18日に保釈された。同選手は神村学園高から19年ドラフト7位で広島入団。7年目の昨季は主に代走や守備固めとして自己最多74試合に出場し打率.295、4打点。俊足を武器に自己最多となる17盗塁をマークしていた[写真=BBM]
広島・
羽月隆太郎被告が指定薬物「エトミデート」を使用した医薬品医療機器法違反(指定薬物の使用)で、2月17日に起訴された。起訴状によると、羽月被告は昨年12月16日ごろ、広島市内の自宅で「ゾンビたばこ」とも呼ばれる「エトミデート」を加熱して気化させ、吸引して使用したとされる。広島地裁は2月18日、保釈を認める決定をした。羽月被告は保釈保証金300万円を納付し同日、勾留されていた広島市内の留置施設から保釈された。同日正午ごろに保釈された羽月被告は、報道陣の前で一礼し、2秒ほど頭を下げてから、関係者とともに車に乗り込んだ。
広島・鈴木清明球団本部長は17日、キャンプ地の沖縄市内で報道陣の取材に応じ「起訴された事実に基づいて粛々と物事を進めていく」とコメントした。なお、同被告の起訴に対して同17日、NPB・榊原定征コミッショナーはコメントを発表した。
「本日、広島東洋カープ球団の羽月隆太郎選手が起訴された事実を大変重く受け止めており、誠に遺憾に思います。日本プロフェッショナル野球組織はこれまでに、アンチ・ドーピングはじめ薬物使用に関しては、『ガイドブックの配布』、『NPB新人選手研修会での講習』、『キャンプ講習会(研修動画のオンデマンド視聴)』などの啓発活動に取り組んでまいりましたが、今回の事態を受けまして、改めて12球団とも連携し再発防止に努めてまいります」
広島県警によると、昨年12月16日、110番通報で警察官が向かった場所に通報者と羽月被告がおり、任意同行して尿検査をしたところ、エトミデートの陽性反応が出た。県警は関係先の捜索などを進め、1月27日に逮捕し、29日に送検。30日には本拠地・マツダスタジアムや二軍拠点の大野練習場にも家宅捜索が入った。当初、羽月被告は指定薬物の使用を否認していたが、その後、使用を認める供述をしていた。
厚生労働省によると「エトミデート」は海外の医療機関では鎮静剤や麻酔導入薬等として使用されている医薬品成分だが、日本国内では未承認となっている。昨年5月16日には「指定薬物」に追加された。当該成分を含む製品を摂取すると健康被害が起こる恐れがあり、購入や摂取をしないように注意喚起している。ところが昨今、沖縄県など各地で若者を中心とした摘発が相次いでいる。
球団は逮捕翌日の1月28日、羽月被告の野球活動を停止とした。起訴を受け、今後の契約・処遇について、鈴木球団本部長は2月17日に「事実に基づいて、どうしていくかは丁寧に進めていきたい」としている。(※2月25日、広島は羽月との契約解除を発表した)