球団創立90周年の一環として進んでいたバンテリンドームの改修工事が2月に無事終了。外野に新設された「ホームランウイング」が公開され、侍ジャパンとの強化試合でお披露目となった。 
ホームランテラスの設置によって外野守備も大きく変わりそう。一、三塁側のファウルゾーンにはアリーナシートも設置された
メジャー通算164本塁打を誇る助っ人の
サノー、2年ぶりに日本球界復帰を果たした
アブレウ、あるいは
中西聖輝、
櫻井頼之介のドラフト1位&2位ルーキーコンビ以上の“新戦力”かもしれない。球団創立90周年を迎える今シーズン、
中日の本拠地バンテリンドームに待望の「ホームランウイング」が誕生した。
大きく膨らんだ左中間と右中間、さらに高くそびえ立つ外野フェンス――1997年に開場したナゴヤドームはそれ以降、日本有数のピッチャーズパークと言われ、12球団の本拠地の中で最も本塁打が出づらい球場として知られてきた。しかし、それも昨年までの話となりそうだ。
新しく完成した「ホームランウイング」には左中間、右中間ともに128席が設置され、それに伴って本塁からフェンスまでの距離は左中間、右中間ともに116メートルから110メートルに短縮となり、フェンスの高さも4.8メートルから3.6メートルと低くなった。「ホームランウイング」を見た
柳裕也は「今まですごい広かったんだなって思いました。テラス席に行ってみると前に来てるなと感じました」と感想を口にした。
2020年の3位を除き、13年から昨年まですべてBクラス。チーム低迷の最大の要因は広い本拠地で苦しんだ打線にあっただろう。ここ数年は毎年のように長打力&得点力不足が大きな課題となっていた。ロースコアの展開はファンにとっても刺激が少なく、それでも観客増という不思議な傾向にあったものの、球団は創立90周年、ドーム開場30年目を迎えるにあたって球場の改修に踏み切っていた。
ソフトバンクは15年に本拠地のヤフオクドーム(現みずほPayPay)にホームランテラスを設置。前年のチーム本塁打95を141へと伸ばした。
ロッテも19年にZOZOマリンにホームランラグーンを導入すると、前年のチーム本塁打78を158と2倍以上に大きく伸ばした。数字はビジター球場も含まれているが、本拠地球場が狭くなったことで打者は余裕を持って打席に立てるようになるというのが大方の共通した意見。中日の昨年のチーム本塁打はリーグ5位の83本塁打(うちバンテリンでは35本)。この数字を果たしてどこまで伸ばすことができるか。「投高打低」だったチームカラーが大きく変わるのは間違いない。