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ドミニカ共和国 中南米最強の野球王国の秘密

「国際拠点」と位置付けられるMLBアカデミー 設立当初から約50年様相が変わりつつある現在

 

世界各地にスカウト網を広げているMLB球団。その影響を受けると考えられるのがドミニカ共和国だ。MLBでは国際ドラフトの導入も検討されるなか、将来、ドミニカの野球にはどのような影響があり得るのか。中南米最強国の育成環境をリポートする短期連載の最終回はドミニカ野球の現在から未来を展望する。
文=中島大輔 写真=龍フェルケル

ドジャースアカデミーで腕を磨く選手たち


アフリカに目を向けて


 野球の盛んなドミニカ共和国で才能を秘めた若手選手を発掘・育成しようと1977年にブルージェイズが初めて開設したメジャー・リーグ(MLB)球団のアカデミーは約50年後の現在、様相が大きく変わりつつある。国際化が進んでいるのだ。

 特に先を走るのがドジャースで、ドミニカに現存する最古のアカデミー「カンポ・ラス・パルマス」の食堂には過去に所属した選手たちの国旗が飾られていた。ドミニカやベネズエラ、キューバ、プエルトリコ、メキシコ、キュラソー、パナマ、ニカラグアという中南米に加え、日本やアメリカ、スペイン、ドイツ、ロシアなど世界中に及んでいる。

「われわれはジャッキー・ロビンソンとともに人種の壁を破ったから、という理由だけではない。世界中のあらゆる国からより多くの選手を獲得することが重要だ」

 ディレクター(校長)を務めて9年目のヘスス・ネグレテはそう話した。ドジャースはドミニカのアカデミーを「国際拠点」と位置づけていると説明する。

 他球団に目を向けると、パイレーツにはバハマやブラジル、オーストラリア、さらに中学卒業後に16歳で契約した韓国人も在籍。チームに多様な考え方や価値観を植え付けようと、コーチには2026年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で母国コロンビア代表を率いる・・・

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