ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で2度目の連覇を狙った侍ジャパンは、準々決勝でベネズエラに敗れて初のベスト8敗退に終わった。指揮官の地道で周到な準備の末につくり上げられた“史上最強″チームに生じた誤算は何だったのか。あらためて日本の敗因をひも解いていく。 文=長井毅[スポーツ報知] 写真=Getty Images 地道で周到な準備
2023年10月4日。都内で侍ジャパンの監督就任会見に臨んだ
井端弘和新監督は、重責を担う激動の日々を前に「身に余る大役ではありますが、自分の持っているものをすべて注ぎ、全力で務めます」と強い覚悟で所信表明した。前回のWBC決勝では当時エンゼルスの
大谷翔平がアメリカを相手に胴上げ投手となって劇的な優勝を飾り、新生・井端ジャパンにかかる連覇への期待と重圧の大きさは百も承知でオファーを引き受けた。ここから894日後、マイアミの地でベネズエラとのWBC準々決勝に挑むこととなる。
井端ジャパンの初陣はこの年の11月、U-24世代で戦うアジアプロ野球チャンピオンシップ(APBC)だった。
牧秀悟、
佐藤輝明、
隅田知一郎、
森下翔太、
小園海斗らを招集して臨んだ初戦の台湾戦(東京ドーム)では、古林叡煬(現
日本ハム)に6回一死まで完全投球を許して我慢の展開を強いられたが、7回に森下が左翼席へ貴重な一発を放って白星発進。勢いづいたチームは1次リーグを3連勝で突破し、韓国との決勝は延長10回タイブレークにもつれ込むも、最後は
巨人・
門脇誠のサヨナラ打で優勝を飾った。
井端監督はAPBCを皮切りに、24年3月の欧州代表戦には・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン