
紫紺の大優勝旗を、生徒の前で披露。西谷監督は「日本一の応援」に感謝した
第98回選抜高校野球大会で4年ぶり5度目(東邦高に並ぶ最多タイ)の優勝を果たした大阪桐蔭高が4月7日、大東市内にある同校で優勝報告会を行った。始業式が行われる前に全校生徒が集う校内のアリーナに、西谷浩一監督を先頭に、紫紺の大優勝旗を持った黒川虎雅主将(3年)から順に選手が入場した。西谷監督は「ベンチからは相手の応援の声がよく聞こえるものですが、今年の大阪桐蔭の応援は日本一だったと思います」と、甲子園での大声援に感謝した。
黒川主将も「今回の優勝は自信になりましたけれど、ただ1回優勝しただけと思っています。もう一度、甲子園に戻りたい。もう一度、優勝したいと強く思っています。頑張ってあの最高の舞台に全員で戻りたいです。センバツでは大声援をありがとうございました」と感謝の言葉だけでなく夏に向けた決意表明をした。
吹奏楽部の演奏も会を彩った。選手のリクエストに沿って演奏した曲もあり、その曲が流れると壇上にいる選手がプラスチックバットと軟式球でトス打撃を見せる“即興”もあった。吹奏楽部の先生によるインタビューなどで場内から爆笑を誘う場面もあり、大いに盛り上がった。
報告会を終えて、西谷監督は「今日は(優勝後に)初めて登校した日で、生徒の皆さんや先生方に直接御礼を言えていませんでしたので、このような会をしていただき、本当にありがたかったです」とし、エースの
吉岡貫介(3年)は「応援のおかげで、自分の力以上のものが出せた。最後まで勝ち切れたことは、夏に向けての自信になります」と笑顔を見せた。智弁学園高との決勝で3失点完投した左腕・
川本晴大(2年)は「(新学期の)クラスに入ったら『おめでとう』と言ってもらえてうれしかったです。甲子園で優勝することが目標でしたが、次は春夏連覇に挑戦したい」と力強く語った。

金メダルを手に笑顔を見せるVメンバー[左から川本、黒川、吉岡]
大阪桐蔭高は全国優勝10度(春5度、夏5度)を誇り、歴代1位の中京大中京高(春4度、夏7度)に次いで、2校目の2ケタに到達した。西谷監督は「まだまだ(歴代トップタイの)11度目、と言えるところには至っていない」と手厳しい。春の府大会は夏のシード権獲得もあるが、まずは3学年がそろって初めての大会までにチームを活性化させていく。
「夏の大阪は簡単には勝てないので、そういう話ができるように、また一からやっていきたい。まず春の大会をしっかり戦って、夏の大阪を勝ち切ってチャレンジしたいと思っています」と、指揮官はチームとして2002、18年に次ぐ3度目の春夏連覇へ向けて意気込んだ。
取材・文・写真=沢井史