週刊ベースボールONLINE

ペナントレース熱戦FOCUS 2026

“まさか”の快進撃を続けるヤクルト 「最初と最後」が安定する投手陣

 

4月16日のDeNA戦[神宮]でプロ野球タイの初登板から7試合連続セーブをマークし[写真]、19日の巨人戦[神宮]で新記録を樹立したキハダ。すべての登板で無失点と抜群の安定感を誇る[写真=大泉謙也]


 池山ヤクルトが、“まさか”の快進撃を続けている。開幕前の下馬評では「最下位予想」が多かったが、4月19日現在(以下、同)で、14勝5敗のセ・リーグ1位。「バントをしない野球」や「打順の組み方」などがクローズアップされるが、勝利を支えているのは間違いなく投手陣だろう。今季はリーグ1位のチーム防御率2.55をマークしているが、最下位に沈んだ昨季の3.59は同ワースト。長年、「投手陣の立て直し」が課題で、特に先発陣の整備は急務になっていた。

 池山隆寛監督は就任後、先発陣に「1試合7イニング以上」と高い目標を設定した。

「彼らが自覚と責任を持って、先を考えて、任せた以上は彼らに7回以上は投げてもらいたいという気持ちで接していかないと柱にはなってこないと思う」

 昨季の先発投手の平均投球回数5.55はリーグ5位。シーズン3位だった巨人の5.41よりは長いが、巨人は勝利の方程式が固まっていたこともあっただけに、ヤクルトにとって先発陣の及ぼす影響は大きかったと言える。

 さらに、守護神を確立できたことも安定した試合運びができている要因だろう。現在は、新外国人左腕のキハダが大役を務めており、初登板から8試合連続セーブのプロ野球記録を樹立。池山監督も「キハダで負けたら仕方ないと思っている」と厚い信頼を置く。昨季は石山泰稚が14セーブ、星知弥が17セーブで、2024年は小沢怜史の11セーブが最多。絶対的守護神がいることは、大きなプラスになる。

 長いシーズンを考えると、投手陣の「最初と最後」が安定すれば、「中」の投手たちも休みながら役割をこなしていける。18日の巨人戦(神宮)でも2対3と1点ビハインドの8回を廣澤優、9回を清水昇がパーフェクトに抑えたことが最終回のサヨナラ劇に結びついた。長年の課題を改善できているからこそ、攻撃にもリズムが生まれ、勝利につながっているのは間違いない。今後もヤクルトの勢いが止まることはなさそうだ。
HOT TOPICS

HOT TOPICS

球界の気になる動きを週刊ベースボール編集部がピックアップ。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング