2005年に設立された四国アイランドリーグplusでは、NPBよりも先んじて、今シーズンから「ピッチクロック」の運用をスタートさせている。導入の意図と、実際にプレーする選手たちの反応を聞いた。 取材・文・写真=喜岡桜 
マウンド上から見える位置に、電光のカウンターが設置されている
「世界の育成リーグ」の醸成
試合時間を短縮することを目的に、メジャー・リーグでは2023年に導入され、韓国プロ野球(KBO)でも24年から運用が始まっている「ピッチクロック」。今年3月のWBCに適用されたことも記憶に新しいだろう。単にゲームを早く切り上げるだけでなく、短い時間でどれだけ濃密な満足感を得られたかを重視する「タイパ(タイムパフォーマンス)」の時代に、現代人をワクワクさせる“特効薬”として注目されている。
四国アイランドリーグplusが「ピッチクロック」を導入した目的は、先述に加え、世界基準を満たしたプレー環境を整えるためだ。NPBによるドラフト会議だけでなく、24年の途中にKBO・SSGランダースと「負傷代替外国人枠」での契約を交わした徳島インディゴソックスの
白川恵翔、25年オフKBO・KTウィズと「アジア枠」で契約した同・
杉本幸基のような、海外リーグでも戦えるプロ野球人材を育てる「世界の育成リーグ」の醸成を26年から掲げる。
秒数はメジャーと一部異なり、無走者の場合は14秒以内、有走者の場合は18秒以内に投球動作を起こさなければいけない。打者は残り8秒の時点で打撃姿勢を取る必要がある。なお、打者間は30秒。すべてのプレーが完全に落ち着いたであろうタイミングからスタート。つまり、30秒以内に投球動作を始めなければならない。マウンド上から見える位置に電光のカウンターが設置され、違反した場合は、ボールが宣告される。攻撃側の場合はストライクが宣告。今季からけん制の回数制限も導入され、同一打者に対し2回までで、3回目でアウトにできなかった場合はボークになる。
さまざまなルールが新設されたわけだが、選手たちは順応している。
国内外のスカウトの前で・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン