スポーツとともに歩んだ「フェアプレー精神」
1946年に創立したベースボール・マガジン社の80周年記念パーティーが6月7日、東京都内のホテルで行われた。野球、相撲、プロレス、サッカーなどスポーツ界関係者のほか書店、取次、印刷所の協力会社、デザイナー、ライターと制作部門の協力者など約500人が出席した。
小社は46年4月に創刊した月刊野球専門誌「ベースボールマガジン」が創業の礎。以降、相撲、陸上、プロレス、ボクシングなどの競技専門誌を次々と創刊した。現在、雑誌部門では野球、プロレスの週刊誌2誌をはじめ、20誌以上の定期刊行物を発行。書籍部門でもスポーツ技術書、歴史書、伝記、図解、記録集などを数多く出版。また、トレーディング・カードの制作・販売、メ
モラビリア事業、WEB部門を展開している。
長嶋茂雄氏が立大から巨人に入団した58年に創刊した週刊ベースボールは昨年10月、4000号を迎えた。59年に早実から巨人に入団した王貞治氏から、80周年のご祝辞をいただいた。
「ベースボール・マガジン社が長い間、野球界を支え続けていただいたからこそ、我々は多くの皆さんに応援していただいたと思うので、大変ありがたかったです。ますます内容の濃い、いい情報をたくさん出してくれるんじゃないかと思います」
自由民主党・萩生田光一幹事長代行からご祝辞があり、乾杯のご発声は巨人・原辰徳オーナー付特別顧問が務められた。この日のパーティーには出席できなかったが、高市早苗内閣総理大臣、マリナーズ・
イチロー会長付特別補佐兼インストラクター、
ヤンキース・
松井秀喜GM付特別アドバイザー、
阪神・
岡田彰布オーナー付顧問からお祝いのビデオメッセージが届いている。
このほか、野球界からは元DeNA監督・中畑清氏(現巨人OB会会長)、日本ハム・栗山英樹CBO、元日本ハム・
斎藤佑樹氏がご祝辞。また、小誌創刊号で長嶋氏と表紙を飾り、現在もコラムを連載中の
廣岡達朗氏からは「私はよく鬼のようだと言われますが、こうすれば野球界はもっと良くなるという思いが、常に根底にあります。マガジンには本当のことが書いてある、マガジンを読めば勉強になる、そういう出版社であり続けることを祈念しています」とメッセージがあった。
ベースボールマガジン創刊号には、「学生野球の父」と呼ばれた飛田穂洲氏(早稲田大学野球部初代監督)の巻頭言がある。創業者・池田恒雄は飛田氏がいる水戸へ足を運び、執筆を依頼したエピソードがある。2代目社長・池田郁雄から継いだ小社社長・池田哲雄は出席者の前で、感謝を込めてあいさつした。「飛田先生は私の父に『池田君、ジャーナリズムにはフェアプレー精神が大事だ。スポーツマンらしく、フェアプレー精神を持って行動しなさい』という訓を受けまして、これが社是になっています」。小社の理念は「その人の前で言えないようなことは、書いてはいけない」。何が正しく、間違いであるか、見極める目が大事になっている昨今。今後も正しい情報を発信することを、使命としていく。
文=岡本朋祐(小誌編集長)