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日本生命 セ・パ交流戦 2026

巨人が交流戦で好調を維持 目先の勝利と種まきの両輪

 

6月5日のロッテ戦では井上[中央]と中山[右]が投打の主役に[写真=川口洋邦]


 交流戦開幕直前に阿部慎之助前監督が電撃辞任するという逆境を逆手に取るように、橋上秀樹監督代行の下で巨人が交流戦で好調を維持している。4カードを終えた時点で7勝3敗2分の4位につけ、セ・リーグ球団が苦戦を強いられる中、リーグでは3位ながら首位の阪神に1.5ゲーム差まで接近してきた。

 ベテラン・若手を問わず、橋上監督代行による戦力の洗い直しが功を奏している。まずはベテランだ。5月27日のソフトバンクとの第2戦(東京ドーム)では三番に坂本勇人、七番に丸佳浩、八番に松本剛とこれまで出番の少なかったベテランをスタメンに並べ、いずれも3回に一挙5点を奪った集中打の中で役割を果たして勝利に導いた。指揮官は「ベテランに助けてもらった。こういうときこそやはりベテランの力は非常に必要だと、今日の試合を見てあらためて痛感した」と感謝の言葉を口にした。

 6月4日のオリックス戦(東京ドーム)では先発・田中将大の女房役に小林誠司を指名。巧みなリードで勝ち星こそ付かなかったものの田中将の今季最多112球、7回1失点の好投を引き出し、1点差勝利を演出した。ここでも橋上監督代行は「ベテランらしい落ち着き」と小林のリードを称賛している。

 ベテランだけではない。若手も伸び伸びと躍動している。象徴的だったのが6月5日のロッテ戦(東京ドーム)だ。まずは浦田俊輔が初回に中前打を放つと、すかさず二盗。直近5試合で5盗塁目と積極性を見せつけると、開幕スタメンを飾りながら一時は不振で二軍落ちしていた中山礼都が、4試合ぶりのスタメン出場で自己最多となる5打点の活躍。「もらったチャンスを生かすことができた」と笑顔を見せた。

 投げては井上温大が2失点で自身初の完投勝利。9回二死から2ランを被弾して初完封とはならなかったものの、杉内俊哉投手チーフコーチは「2ランを打たれたあとに怒りが見えた。すごく大事なこと」とこれまでマウンドでの佇まい、覇気のなさを指摘されることが多かった左腕の精神面での成長をたたえていた。

 ベテラン、若手を交えた新たな力の発掘、再発掘がチームに厚みをもたらしていくことは言うまでもない。目先の勝利を追い求めながらの長いシーズンを見据えた種まきが、必ずや終盤戦にモノを言うはずだ。

※情報は6月7日時点
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