週刊ベースボールONLINE

日本生命 セ・パ交流戦 2026

西武が交流戦初優勝! セ・リーグは歴史的大惨敗

 

西口監督[中央左]率いる西武が史上最高勝率で初優勝を飾る一方、セ球団はトータルで史上最低勝率に終わった[写真=宮原和也]


V字回復の証明


 西武がソフトバンク日本ハムとの三つ巴の戦いを制し、21度目の交流戦で初の優勝を飾った。勝つか引き分けで優勝という状況で迎えた6月16日の阪神戦(甲子園)、先発の武内夏暉が6回3安打無四球、10奪三振、無失点の快投を見せると、5回に桑原将志の適時打で先制。ウィンゲンター篠原響甲斐野央による盤石のリレーで1点のリードを守り切り、栄冠に輝いた。

 パ・リーグ首位で交流戦に突入すると、神宮でのヤクルト3連戦で2勝1分けと幸先の良いスタート。ホームでのDeNA戦、敵地での阪神戦でも白星を重ね、6月6日の中日戦(バンテリン)から広島巨人を相手に6連勝を飾った。その間、長谷川信哉が2試合連続サヨナラ打を放つ活躍を見せたが、優勝の最大の要因は投手陣だろう。12球団トップのチーム防御率1.53と相手に主導権を渡すことなく、次々と接戦をモノにすることができた原動力になった。

 西口文也監督が「(優勝は)チームの自信になる。雰囲気もいい。(優勝を決めた)ああいうゲームを勝ち切れたのは一番大きい」と手応えを口にしたとおり、最終的に18試合を戦い抜いて14勝3敗1分け。セ・リーグ全6球団に勝ち越す“完全優勝”で、勝率.824は2011年のソフトバンクが記録した.818を上回る歴代最高だ。24年にシーズン91敗を喫するなど、低迷期に突入したかと思われたチームが、わずか2年で“優勝”にたどり着くV字回復。パ首位の座をがっちりと固め、快走を続けている。

広がる“格差”


 一方、セ・リーグ球団にとっては歴史的な大惨敗となってしまった。昨年も勝ち越し球団はゼロで7〜12位を占め、トータルで43勝63敗2分け。勝率は歴代最低の.406と一方的な展開となったが、今年は39勝65敗4分けで勝率はワーストを更新して史上初の3割台となる.375。あまりに苦しい戦いに終始した。

 唯一、巨人が10勝6敗2分けと勝ち越したものの、残る5球団の交流戦における借金は7位の中日が4、8位のヤクルトが5、9位の阪神が6、10位の広島が7、11位のDeNAが8。最下位に沈んだ楽天の低迷がなければ、セはさらに水をあけられていたことになる。

 05年に始まった交流戦だが、そもそもパ優位の状況が続いてきた。今年も含めた21度の中で、パが18度の勝ち越しに対してセはわずかに3度。トータルではパの1434勝に対してセは1256勝と、その差はさらに広がった。

 パのほうにパワーピッチャーが多く投手力で上回る、DH制の有無、育成戦略など、戦力格差が生まれる要因はさまざまに指摘されているが、今年のセが合計で26もの借金を抱えてしまった意味は重い。クライマックスシリーズ(CS)に進出する3位球団が勝率5割を下回る可能性が浮上し、今季から導入された「勝率5割未満または優勝チームから10ゲーム差以上の場合、ファイナルステージでの優勝チームのアドバンテージが2勝になる」という新規定がさっそく適用されるかもしれない。そうなれば、交流戦やCSの開催意義に対する議論が再び巻き起こることになるだろう。

 来季からはセにもDH制が導入される。それによりセ・パの格差、ワンサイドの展開は解消されるのか。セ球団にとっては意地の見せどころとなる。

■交流戦順位表

■交流戦セ・パ年度別勝数

■最優秀選手賞
長谷川信哉(西武)
【成績】16試合、22安打(3位タイ)、2本塁打、9打点、打率.367(1位)、出塁率.415(3位)、長打率.517

■優秀選手賞
栗原陵矢(ソフトバンク)
【成績】18試合、20安打、7本塁打(1位)、19打点(1位)、打率.282、出塁率.338、長打率.690(2位)

高橋遥人(阪神)
【成績】3試合登板、3勝(1位タイ)0敗、投球回21、防御率1.29、奪三振21、自責点3
HOT TOPICS

HOT TOPICS

球界の気になる動きを週刊ベースボール編集部がピックアップ。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング