
楽天に3連敗して迎えた6月26日の日本ハム戦[ベルーナ]は9回にカナリオのサヨナラ弾で勝利をものにした西武だったが……[写真=兼村竜介]
パ・リーグ首位の西武は6月28日の日本ハム戦(ベルーナ)に1対5の逆転負け。4月初旬以来、今季2度目の2カード連続負け越しで貯金は15に減った。これで3位・日本ハムとのゲーム差は3、2位・
ソフトバンクとは1に縮まった。
初回、二死から
岸潤一郎、
タイラー・ネビンの連続二塁打で先制点を奪った西武だったが、先発・
渡邉勇太朗が5回二死満塁から
水谷瞬に右前へ2点適時打を許し1対2とされた。さらに6回にも二死二塁から
吉田賢吾に左前へ適時打を打たれ6回6安打3失点で降板した。
さらに7回には二番手・
佐藤隼輔が
奈良間大己に適時二塁打を浴び、9回にはこれがデビュー登板となった
成田晴風が同じ奈良間に左翼へダメ押しソロを被弾して勝負は決した。打線は初回、ネビンの先制打以降は相手先発・
福島蓮ら4投手の前に5回、7回と得点圏に走者を進めるもあと1本が出ず“スミ1”に抑えられた。
4敗目(4勝)を喫した渡邉は「味方が先制してくれた点を守り切ることができず、非常に申し訳ない気持ちです。投球フォームのメカニック的なものも良く、球の出力も出ていたのですが……。球種の選択に対して、もう少し冷静になって考えることができていれば、また違う攻め方ができたのではないかなと思います」と反省の言葉を並べた。
西口文也監督は「先手を奪ったあと、さらに得点が奪えなかった。こちらの失点の仕方もよくなかった。(渡邉は)2アウトからの失点がもったいなかった」としながら、打線については「若干打線が湿ってるので、何とか盛り返さないといけない。交流戦のときはうちの打線も活発だった。今はちょっと停滞しているので、そこを何とかしないといけない」とコメント。一時の勢いを失っている打線にテコ入れの必要性を語っていた。
昨年はリーグ戦再開直後の日本ハム戦(ベルーナ)で
今井達也(現アストロズ)が熱中症のため途中降板。その試合から11カード連続で勝ち越しを逃し、うち9カードで負け越し。交流戦終了時点では貯金6と優勝争いの輪の中にいたが7月に5勝16敗1分けの急失速で2ケタ借金へと転落した。現在、貯金15で首位を守っているとはいえ、背後には交流戦から状態を上げてきたソフトバンク、日本ハムが追走してきている。今週からは30日のソフトバンク戦(東京ドーム)を皮切りに福岡、神戸&大阪、沖縄、札幌と約2週間に及ぶ長期ロードが待ち受ける。
この試練の日本列島縦断ロード(4カード、11試合)を前に指揮官は「これからが厳しいので、しっかり乗り込んでいけるようにやっていきたい」とペナントレースの最初の正念場と捉えている。ほかの首脳陣も「(5月から)ずっと投手と野手がかみ合ってきて、それが今はちょっと合ってないだけ。これからもやるべきことをやるだけで特別何か違うことをやろうということはない」(
熊代聖人外野守備・走塁コーチ)としながら、鬼門の夏場についてはこう警戒感を語る。
「まずは体調管理、そこだと思うんですよ。春先に比べて気温が上がってくると、同じ量の練習もできなくなってくるので、より体調管理をしっかりして、やれる練習をしっかりとやる。ダラダラ長くやっても意味がないんで、暑くてもやるべきところは集中してやるっていうのが、やっぱり大事にはなってくる。今の夏はちょっと前の夏と全然違うので、そこはやっぱり配慮してあげないといけないと思います。選手の動き、集中力、モチベーションだったりとかをうまく見ながらやっていくのが、われわれの仕事でもあります」
ソフトバンク、
オリックス、楽天、日本ハムとそれぞれのホーム、そして沖縄で戦う試練の“ロード11番勝負”の行方が今季を占う重要な試金石となる。