第75回全日本大学選手権で関大が54年ぶり3度目の日本一に輝いた。4年生の左腕エース・米沢友翔が最高殊勲選手賞に輝いたが、投手層の充実ぶりが目立った。二番手として控えた最速152キロの3年生左腕は190cmの長身。異次元の角度からキレのあるボールを投げ込み、今大会を通じて「評価」を一気に高めた。 取材・文=大平明 写真=矢野寿明 
慶大との全日本大学選手権決勝では6回から救援し3回1失点。先発の2回戦から準々決勝、中1日を挟んで準決勝、決勝とすべて救援の4連投と54年ぶりの日本一に貢献した
4年後を見据え大学進学
190cm97kgの大型左腕で最速152キロと大器を予感させる。高校入学時は174cmで球速は108キロしか出なかったが、3年生になると189cmまで伸び、球速も143キロまで上がった。高校3年時のエピソードをこう明かす。
「プロ志望届を提出するのか、かなり悩んだのですが、当時の関大の早瀬万豊監督が自分を見つけてくださって『4年間、大学でレベルを上げてからプロへ行けばいい』と声を掛けられたんです。そのころのエースは3学年上の
金丸夢斗さん(
中日)で『自分も金丸さんのように活躍したい』と思って関大に入りました」
大学では1年夏のチャレンジリーグで自己最速の152キロをマーク。球速アップの要因には、かつて球界でも屈指の速球投手として名を轟かせた
山口高志アドバイザリースタッフ(元阪急)の存在が挙げられる。
「入学前に山口アドバイザリースタッフの動画を見たのですが、とんでもないストレートを投げていて『この方の下でやれるんだな』と思いました。今、ピッチャーは70人ほどいるのですが、全員に丁寧に向き合ってくれます」
入部当初から「『まず、ストレートを磨け』と言われました。自分としては変化球の精度を上げたいと考えていたのですが、それよりも『真っすぐで空振りを取ることを目指していけ』と、いつも言われています」と、ストレートの質を上げることに注力してきた。意識しているのは・・・
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