「ナミックスフレッシュオールスターゲーム2026」が、7月27日にHARD OFF ECOスタジアム新潟で開催された。14年ぶりの新潟開催となる球宴で県関係選手が活躍。躍動感あふれるプレーで新潟の野球ファンなどを沸かせた。 取材・文=菅井真凜 写真=毛受亮介、川口洋邦 フレッシュオールスターゲーム2026
パ選 7×3 セ選 2012年以来、14年ぶりとなる新潟開催となった『ナミックスフレッシュオールスターゲーム2026』。今季からセ・パに分かれての対戦となり、オイシックスはセ・リーグ、ハヤテはパ・リーグに加わった。
試合の幕を開けたのはセ選先発の
茨木秀俊(
阪神)とパ選先発の
石垣元気(
ロッテ)。茨木は2回を2安打1失点も「自分のボールが投げられたので楽しかったです」と手応えをにじませた。高校(帝京長岡)時代から慣れ親しんだマウンド。「良い姿を見せ続けられるようにこれからも頑張っていきたい」と決意を新たにした。
一方、石垣元は初回二死三塁とピンチを迎えるも、セ選の四番・
佐々木泰(
広島)の初球の直球はこの日最速の153キロを計測。2ストライクから遊ゴロに打ち取り、1回無失点に抑えた。「あっという間だった。楽しく投げられたので良かったですけど、あわよくば三振を(取りたかった)」と悔しさも口にし、持ち前の負けん気をのぞかせた。

パ選先発の石垣元。「あわよくば三振を取りたかった」と悔しさをにじませた
野手陣ではセ選の佐々木が4回に右中間二塁打を放つなど2安打を記録し、打撃力を存分に発揮。試合前には青学大時代に東都大学リーグで切磋琢磨した他球団の選手たちと交流も見られた。

1回裏、二盗を決め足で魅せたセ選・小濱佑斗
試合終盤には劇的なプレーが飛び出した。2対3とパ選が1点を追う9回。6回裏から出場した
山下恭吾(
ソフトバンク)が無死一塁で全セ・
齊藤汰直(広島)の低めのストレートをとらえ、右中間を深々と破る適時三塁打。これで同点となり試合を振り出しに戻した。さらに一死一、三塁で
横田蒼和(
西武)の一塁へのゴロで判断よく頭からスライディングして勝ち越しのホームイン。4対3と再びリードを奪った。

9回表、パ選は山下が横田の一塁へのゴロの間にスライディングで勝ち越しの生還
その後、四番
エドポロ・ケイン(
日本ハム)が二死一、二塁から真ん中高めの直球をとらえ、バックスクリーンに飛び込む特大3ランを放ち、セ選を大きく突き放した。ダイヤモンドを一周しベンチに戻ってきたエドポロは満面の笑みを浮かべ、みんなとハイタッチ。「いい経験になりました。2ストライクまで追い込まれたのでヒットを狙ってたんですが、ホームラン打てたっていうのは素直にうれしいです。これを後半戦につなげていきたい」とさらなる飛躍を誓った。

初回エドポロの適時打でパ選が先制に成功
最優秀選手賞にも選ばれたエドポロ。名前を呼ばれる前から少しずつ前に出ていく様子が見られ、球場には笑いがこぼれた。賞金100万円の使い道には「自己投資」と即答。「野球塾とか、そういうのに使ったり……」と、大学時代から通う施設で、さらなる打撃向上を目指す。

9回には特大の3ランを放ち、MVPに輝いた
優秀選手賞にはパ選の
杉山遙希(西武)とセ選の
高義博(オイシックス)が選出。杉山は8回途中に登板し、1回1/3を投げ、無失点で勝利投手に。「(賞は)もしかしたらあるかな……と。ほぼ期待はしていなかったです」と話した。

1回1/3を投げ無失点の好投を見せたパ選・杉山
高は6回の守備から途中出場。1点を追うその裏、無死二、三塁の絶好機で左中間フェンスを直撃する逆転の2点適時二塁打を放った。「素直にうれしかったけど、MVPを獲り切れないところが僕っぽくていいかなと思います」と笑った。ここからどのような成長曲線を描いていくのか注目だ。

1点を追う6回裏に逆転の適時二塁打を放ったセ選の高
フレッシュオールスターの開催を記念し、「キッズフェスタin新潟」が7月27日に新潟市秋葉区総合体育館で開催された。オイシックス新潟アルビレックスBC講師の山口祥吾氏、ライオンズベースボールアカデミーコーチの
高橋朋己氏らが講師として参加。未就学児から小学2年生までの児童が保護者と参加し、バッティング体験やキャッチボールなど、野球の魅力に触れた。野球の楽しさを体験する貴重な機会となった。
表彰選手 最優秀選手賞 エドポロ・ケイン(F)
優秀選手賞 杉山遙希(L)
高義博(オ)
■2026年7月27日/ハードオフ新潟
■試合時間3時間21分
■入場者1万574人
試合経過 パ選は初回に
麦谷祐介(
オリックス)が左中間二塁打で出塁すると、続くエドポロ・ケイン(日本ハム)が右翼への適時打を放ち1点を先制。3回にセ選は小田康一郎(
DeNA)が内野安打を放ち1点を返した。5回にはパ選が
櫻井ユウヤ(ロッテ)の押し出し四球で勝ち越し。セ選は6回に相手守備の乱れや盗塁が絡み無死二、三塁の好機をつくると、高義博(オイシックス)の2点適時二塁打で逆転に成功した。しかし9回にパ選は山下恭吾(ソフトバンク)の適時三塁打で同点とすると、横田蒼和(西武)の内野ゴロ(野選)で勝ち越し。さらにエドポロの3ランで突き放し、7対3でパ選が勝利した。