6回目を迎えたイチロー率いる「KOBE CHIBEN」と高校野球女子選抜との一戦が東京ドームで開催。3年連続の松井秀喜、2年連続の松井稼頭央が今年も参戦し、真剣勝負を繰り広げた。 取材・文=中野聖己 写真=桜井ひとし 
127球を投げ5安打17奪三振で6年連続完投、2年連続完封勝利のイチロー
偉大なレジェンドとの対戦は、高校女子野球の夢舞台だ。9月13日、東京ドームで第6回目の「KOBE CHIBEN」対高校野球女子選抜の一戦が行われた。
試合はイチローが17三振を奪い7対0でKOBE CHIBENが2年連続完封勝利も、高校女子選手のレベルアップに、元メジャー・リーガーたちも準備段階から本気モード。「全力で今の自分の全部を出そうという気持ちにさせてくれる」。この一戦にかける思いを語ったイチローは昨年より1キロアップの最速136キロを計時。そのイチローから3安打を放った福田稟選手は「打席に立ったとき空気の変わる、本当にいい選手。スターが生まれたと思った」と絶賛され、「こんなすごい選手のイチローさんに褒めてもらうことは世界で一番うれしいです」と涙した。

女子選抜の一番・福田はイチローから4打席3安打4出塁。塁上では笑顔が弾け、ベストスマイル賞も受賞
2年連続で本塁打を放っていた松井秀喜は「これだけのお客さんに来ていただいてホームランを見せたかった。最後の2打席は狙ったんですけど、狙うとダメですね。次は狙わずに頑張ります」と2万5000人超の大観衆を沸かせた。

3年連続本塁打はならずも2安打1打点の松井秀はサードの守備でもスタンドを大いに沸かせた
2回目の参加となった松井稼頭央はイチローから緊急事態に備えた登板要請があり、2日前には投球練習も行ったという。

二番・遊撃の松井稼も昨年より緊張感があったというなか、二塁打含む2安打1打点で貢献
「また絶対にやりたいって、しみじみ3人で話しました。僕はこの空気が大好きです」(イチロー)。ひたむきな姿がレジェンドたちを本気にさせる。女子野球発展のため、来年も結集するつもりだ。

レジェンド3人と試合後のお立ち台に上がったのは、イチローから3安打を放った福田稟選手と三者凡退に抑えた先発・山戸優菜選手[右]。今夏女子野球で優勝した神戸弘陵高コンビだ