
打球が外野を転々とする間には三塁に到達。悠々とランニングホームランとなった[写真=湯浅芳昭]
周東、電光石火のランニング満塁ホームラン
一瞬の早業だった。9月8日、
ソフトバンク対
日本ハム(みずほPayPay)の8回裏、二死満塁。打席にはこの日の初回に先制2ランを放っていた
周東佑京。カウント1-1から日本ハム四番手・
金村尚真の内角高めへの直球を振り抜くと、打球は高々と舞い上がりライトへ。フェンス際、
細川凌平が飛びつくも届かず、打球が転々とフィールドを転がるなか、周東は自慢の快足を飛ばす。「早く着け、と思いながら走っていました」と言うが、後日、NPB公認アプリのNPB+が公表したホークアイのデータでは、ダイヤモンド一周に要した時間がなんと14.60秒。悠々とホームへたどり着き、ランニング満塁ホームランとなった。
周東のランニングホームランはプロ入り後初めて。ランニング満塁ホームランは現在のソフトバンク監督である
小久保裕紀が99年に達成して以来、27年ぶり史上8人目のこととなった。前回の達成者の小久保監督は「どうやら僕が現役時代に打って以来ですね」とほくそ笑む。周東は「キツいです。ホームランはゆっくり走りたい」と苦笑いも。試合は周東の活躍もあり14対1で勝利した。
ソフトバンクはその後も順調に白星を積み重ね、9月13日終了時点でマジック5。3連覇へ向け、鷹の斬り込み隊長が突き進んでいく。
岸がNPB史上2人目の2球団での1000奪三振

今年12月で42歳になる岸。まだまだ楽天投手陣をけん引していく[写真=戸加里真司]
NPBの長い歴史の中でも、これまで一人しか達成できなかった記録に、
岸孝之が到達した。
9月10日、
ロッテ対楽天(ZOZOマリン)で先発のマウンドに上がった。2017年に楽天へ移籍してきてから、この日の試合前までに、996奪三振を積み上げていた。この日も3個の三振を追加すると、3回二死、
寺地隆成から見逃し三振を奪い、楽天で通算1000奪三振を記録した。
「特別、感情はないです」
そうサラリと振り返った岸。それでも楽天での1000奪三振達成者は
田中将大、
則本昂大に続いて3人目の記録だ。岸は16年まで在籍した
西武でも1243奪三振をマークしており、2球団で1000奪三振を達成。これは1953年から70年にかけて
阪神とロッテで達成した
小山正明以来、NPB史上2人目の快挙となった。
この日は味方の失策なども絡み、7回を投げて6失点(自責点3)と敗戦投手となってしまった。「なんとか耐えたけど、最後も結局、打たれたヤツは全部甘い」と、打たれたボールを振り返った。
どこまで行っても反省することは尽きない。チームをけん引する精神的支柱として、まだまだ上を目指す。